抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・42話「それぞれの闘い…!!」

ナルトに自分の答案を見せようとするヒナタ。
同じ班でもないヒナタが、協力してくれる理由が、ナルトはわかりません。
何かの策略か、キバ達にそそのかされて、自分を嵌めようとしているのかもと疑います。
ヒナタに理由を尋ねます。
ヒナタはもじもじしながら、なかなか言い出せません。

ヒナタ:「わ… 私… ナルト君に… こんなとこで消えてもらいたくないから…」

わけがわらないナルト。
ヒナタは慌てて、「新人は自分たち9人だけだし、このさき不安も多いから」と、しどろもどろで言い訳をします。
赤くなって分かりやすい子です。なかなか本心が言えません。
策略ではないことが判り、ナルトは安心してカンニングを実行しようとします。しかし監督官のチェックが入っていることに気がつきます。これは危ない!

ナルトはヒナタに、自分のような凄い忍者はカンニングしないと断ります。
それにカンニングを助けたことで、ヒナタも危なくなると説明します。
ナルトが自分のことを気にかけてくれたので、ヒナタは胸キュンです。
かっこよく断ったナルトですが、後がありません。残り時間は30分。

「もう コレに賭けるしかないってばよ」

ナルトは最後の問題を見つめます。

「第10問 この問題に限っては、試験開始後45分経過してから、出題されます。担当教師の質問を良く、理解した上で、回答してください。」

何だ? この問題は?

サクラは自力で解いたようです。すごいってばよ、サクラちゃん。残すは第10問のみ。
サスケは受験者の答えを、写輪眼でコピーしています。最初に目を付けた受験生が当たりだったようです。答案をスラスラ書いていきます。

いのはサクラの手が止まるのを待っていました。

「サクラ…アンタのデコの広さと頭の良さだけは スッゴーイって認めてんのよ 私♡ ……だから 感謝しなさーい…この術のターゲットになることをね♡ じゃ行くわよーーーーーー♡」

シカマルは、いのが寝ているのを見て、術を使い始めたことに気がつきます。
いのはサクラの精神に入り込み、答案を読み始めました。
この後シカマルとチョウジにも乗り移って、答えを教えなければならないので、いのは急ぎます。

失格者が次々と退場させられていきます。
判定に不服を言う者もいますが、試験官は言い逃れを許しません。彼らは中忍の中でも、この試験のために編成されたエリート達です。瞬き一つも見落とさない凄腕達ばかり。

我愛羅は砂に自分の視神経をつないで飛ばします。完璧なカンニング術。

試験開始から45分経過しました。
カンニングを5回見つかった者、すなわち情報収集能力が未熟な者は、ほぼ落とし終えたようです。
イビキは第10問を出題します。

来た!!

緊張するナルト! これにかけるしかない!


自力で問題を解いたサクラが凄いです。
サスケも我愛羅カンニングをしなければ解けませんでした。
後から情報が出てきますが、シカマルはIQ200以上です。でも学校の勉強はサボっていたので、成績はナルトと同程度でした。こういうタイプの試験は苦手なのでしょう。
どんなに地頭が良くても、知識が入っていないと宝の持ち腐れ。
初等教育において、ある程度は知識の詰め込みが必要です。
そして本当の賢さとは、知識を使いこなせる能力です。この段階になって、地頭の良さが生きてきます。
暗記力と考える力は別の能力です。両方ある人はかなり優秀です。

42話ではそれぞれの術の一端が明かされます。
ネジは写輪眼とは違う「白眼」の瞳術使い。ヒナタも白目ですから、同じ能力を秘めていると思われます。
いのの相手の精神に入り込む術は、ある意味、無敵かも。精神を乗っ取る術のようですから、術をかけられた方は逆らえないようです。ただし本体の方は精神の抜け殻になるわけですから、無防備な状態になっていますね。これがこの術のリスクかもしれません。

NARUTOの世界には、バラエティーに富んだ術がいろいろとありそう。
ジャンルは「忍者もの」になるのでしょうが、実態はSFや魔法少女のような要素が組み込まれています。これもNARUTOの面白さの一つです。

ナルトはカンニング公認のからくりも見抜けず、問題も全く解けません。
最後の1問に望みをつなぎます。

はたしてどんな問題なのでしょうか。

(42話は、コミック巻ノ5に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ5) (ジャンプ・コミックス)

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