抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・55話「全面戦争…!!」

2人の少年が向き合っています。
1人はサスケ。もう1人はもっと幼い子です。
子供は自分に力が無かったから、父さんも母さんも、一族は滅んだんだと言っています。
サスケはその子が、昔の自分だと気がつきます。
子供はサスケに、お前が見殺しにしたと言います。
子供は自分の顔をめくります。顔の下に別の顔が見えます。

 

力さえあれば……

 

サスケは意識が戻らないまま、うなされています。

 

いの:「サスケ君の前で アンタばっかりいい格好はさせないわよ−−−!」

 

ドスが、いの達を睨みつけます。
チョウジは逃げ腰です。
マフラーをシカマルに捕まれてい、一緒に引っ張り出されたようです。
シカマルにマフラーを離すように言います。

 

シカマル:「放すか バカ! めんどくせーけど しょーがねーだろ! いのが出て行くのに 男のオレらが逃げれるか! 死ね!」
いの:「巻き込んじゃってコメンね−−−! だけど どーせ三人一組(スリーマンセル)… 運命共同体じゃなーい♡」
シカマル:「ま なるよーになるさ」

 

52話では「自分達より弱いチームはナルトチーム以外無い」と言っていたシカマルですが、この子もイザとなると勇気があります。

 

ザク:「クク… お前は抜けたっていいだぜ おデブちゃん」

 

ザクの言葉に反応したチョウジ。

 

チョウジ:「え? いま 何て言ったのあの人… ボク…あんまり聞き取れなかったよ……」

 

ザクはチョウジの反応に苛つきます。

 

ザク:「嫌ならひっこんでろつったんだよ このデブ!!

 

チョウジ:「ボクはデブじゃない!! ポッチャリ系だ! コラ−−!!

 

ブチ切れるチョウジ。「これは木ノ葉と音の戦争だ」と叫びます。
驚くサクラ。
ザクは大蛇丸から試験終了までにサスケを狩るように言われているので、邪魔が入ってイラついています。

 

いのはサクラにナルトとサスケを託します。
いの達は音忍3人と対決します。

 

いの:「それじゃ いのチーム 全力で行くわよ−−−−!」
シカマル:「おう!!」

 

いの:「フォーメーション猪鹿ちょ−−−う! チョウジ頼んだわよ−−−!」
チョウジ:「オーケー!!」

 

倍化の術!!

 

倍化の術は秋道一族に伝わる秘伝の忍術で、体の一部または全身を一時的に肥大化させる技。ただし使用時には大量のチャクラを消費します。

 

続いて 木ノ葉流体術 肉弾戦車!!

 

頭と手足を縮めてタイヤのように回転し、ザクに向かっていくチョウジ。
斬空派を放つザク。チョウジはバウンドして上から攻撃します。
チョウジの高速回転に、空気圧は通用しなかったようです。
超音波でやるなら接近戦になる。しかし肉弾戦車をまともに食らったら危険だと、ザクは躊躇します。
ドスがザクを援護に行きます。
シカマルが動きます。

 

シカマル:「させるかよ! てめーが一番 厄介だからな…」

 

忍法 影真似の術!!

 

シカマルの影が伸びていきます。急に動けなくなるドス。
チョウジの攻撃をかろうじて避けるザク。チョウジを攻撃する余裕はなさそうです。

 

ドスはおかしな格好をしています。自分の意志とは別に、体が勝手に動いているようです。
シカマルの影真似の術は、自分の影と相手の影をつなぎ合わせて、相手に自分と同じ動きをさせる術です。ただしチャクラを消費するため、連続使用時間には限りがあります。
残りはくノ一のキンだけ。シカマルはいのにキンを任せます。

 

いの:「シカマル 私の体 お願いね−−♡」

 

忍法 心転身の術!!

 

倒れるいのをシカマルが支えます。
キンの精神に入り込んだいの。第一の試験でサクラにかけた術ですね。
いのはドスとザクに、巻物を置いて立ち去るように言います。
キンを人質にして取引するつもりです。


しかしなぜか、ドスもザクも余裕です。
ザクはキン(中身はいの)を攻撃します。
キンがやられると同時に、いの自身の体もダメージを受けます。

 

キン(いの):「…な…なんてやつらなの… 仲間の体を傷付ける…なんて…!」

 

ドスは自分達の目的は、ルール通りに試験を突破することではないと言います。
意味がわからないシカマル達。

 

ドス:「サスケ君だよ!

 

普通の受験者だと思っていたシカマル達は、想定外の展開に作戦が空振りに終わったことを悟ります。
シカマルの影真似の術もそろそろ解けそうです。

 

いのの術のネタもバレて、ドスはキンを殺して、いのを殺そうと狙います。

 

ネジ:「フン…… 気に入らないな…… 田舎者の”音忍”風情が…そんな二線級をいじめて勝利者気取りか」

 

ネジとテンテンが到着。
倒れているリーを見つける2人。

 

ネジ:「そこに倒れているオカッパくんは オレ達のチームなんだが… 好き勝手やってくれたな

 

ネジの目に力が漲ります。
ネジの威圧感に動揺する音忍達とシカマル達。
ネジはこれ以上やるようなら全力で行くと言います。
瞬時にチャクラを感知したネジ。

 

ネジ:「どうやら… その必要は無いようだ…」

 

サスケが起き上がりました。
喜ぶサクラですが、サスケを見て驚きます。
サスケの体を呪印が覆っています。

 

サスケ:「サクラ… 誰だ…… お前をそんなにした奴は…」

 

ザク:「オレらだよ!」


とうとう、いの達が参戦しました。
シカマルはチョウジに、いのが言い出しっぺのように言っていますが、本当はシカマルの意志でもありますよね。
「で、どーすんだよ」と、再三いのを突っついていましたから。

シカマルは「めんどくせー」と言いながら、やることはきっちりやるタイプに見えます。

 

この3人もルーキーなので、実戦経験は受験者達の中で最も少ない部類に入ります。
しかし3人がそれぞれ使用する術は、特異な術ばかりです。
その点だけで言えば、忍術では平凡なサクラよりも、対等に戦えています。
実戦経験を積めば、かなりハイレベルなチームへ成長する可能性を秘めています。

 

この戦いがルール通りの巻物争奪戦であれば、いの達の戦術は完璧に成功していました。
しかしザク達は受験者を装って、別の目的で潜入した忍者達ですから、前提条件が違ってきます。当てがはずれてしまいました。

 

リーを探して戦場に現われたネジとテンテン。
ネジの威圧感は他の忍を圧倒していました。
ネジの目は写輪眼に匹敵する力がありそうですし、素早くチャクラを感知するなど感覚も鋭そうです。
ネジは昨年のルーキーNo.1です。並の下忍達とは格の違いを感じさせます。
戦わずして存在感を見せつけたネジでした。

 

復讐を目的としているサスケは、呪印によって、自分の心の闇の部分を突きつけられている感じです。
大蛇丸による洗脳と言えなくもありませんが、むしろ元々本人が持っている負の部分が、拡大されるといった方が近いかもしれません。

 

(55話は、コミック巻ノ7に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ7) (ジャンプ・コミックス)

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