NARUTO・67話「異端なる能力!!」
呪印が痛み出しているサスケが、いきなり第一回戦に出場することになりました。
対戦相手は木ノ葉の額当てをしていますが、音忍のスパイのヨロイです。
見守るナルト達。
サクラ
「もう 私は見守るしか……… サスケくん………」
ナルト
「サスケ! オレと戦いたいんだったら 負けんじゃね−−ぞ!!」
いの
「サスケくん… 何か様子がおかしい…」
ドス
「呪印のせいか…」
リー
「サスケくん ガンバです!!」
ネジ
「お手並み拝見といくか…」
我愛羅もじっと見つめています。
サスケは呪印の痛みが引きません。
審判役のハヤテが、対戦者2名以外を上へ移動させます。
カカシはサスケに「写輪眼は使うな」と伝えます。
サスケは呪印のことが既にバレていることに気がつきます。
カカシ:「その首の呪印が暴走すれば…お前の命に関わる」
サスケ:「…!! ……… だろうな……」
その時はサスケを止めに入って、試合は中止だとカカシは伝えます。
試合中止と聞いて、サスケは穏やかではありません。
中止になっては、痛みを堪えて出場した意味がなくなります。
サスケは状況を分析します。
呪印が自分のチャクラに反応しているので、チャクラを練り込んだだけでも自分の精神を奪って、勝手に体中のチャクラを際限なく引き出す。
この試合では写輪眼どころか、普通の忍術さえあまり使えない。
姿を変えて会場に紛れている大蛇丸が、じっと見ています。
ヨロイの術はサスケにとって最悪の相性らしいのですが、どういう術なのでしょう。
ハヤテが試合開始の合図をします。
ヨロイは印を結んで術を発動します。右手にチャクラが集まっています。
ヨロイは左手で手裏剣攻撃。サスケはクナイで手裏剣をたたき落とします。
しかし首筋の痛みでサスケが転倒。
そこへヨロイがサスケに体術で攻撃。
咄嗟にかわし、逆にヨロイの腕を抱え込んでサスケが押さえ込みます。
ところがサスケの力が抜けていきます。
隙ができたサスケの頭を、ヨロイが右手で掴みます。
ますます力が出なくなるサスケ。
術の正体に気がつきます。
ヨロイの術は、チャクラの吸引術でした。
掌を相手にあてがうだけで、精神と身体エネルギーを吸い出す術。
大蛇丸の狙いは、サスケ自身のチャクラを吸い取って、サスケが呪印の力に頼らざるを得ない状況を作ることでした。
ヨロイを蹴り飛ばして、サスケはなんとか脱出します。
相手の手の内が分かったサスケは、ヨロイは接近戦一本で来るはずだと分析します。
しかし次に触れられたら、もう動けなくなるのは必至。
ヨロイがチャクラを吸い取っていることは、周りで見ている者には分かっていません。
我愛羅はサスケのことを「この程度か」と思っています。
ナルト:「サスケェ!! てめーはそれでも うちはサスケかあ!! ダッセー姿 見せんじゃねェー!!!」
ナルトの声に上を見るサスケ。ナルトの隣にいるリーに気がつきます。
何か良い手を思いついたようです。
ヨロイ:「よそ見している暇なんて無いだろう!!」
ヨロイが突進して行きます。
さすがに審判のハヤテは、ヨロイの術の正体を見抜いています。
これで試合終了になるか。
サスケはヨロイのあごを蹴り上げます。
それを見てリーが驚きます。
これは37話で、リーがサスケに仕掛けた技と同じ。
サスケ:「もっとも ここからはオレのオリジナルだけどな…」
サスケが呪印の力を使った時の状態を、大蛇丸が確認したいと思っているのは間違いなさそうです。
ただしアンコが「術者の体を蝕む禁術」と言っていたので、呪印の力を解放することで術者が死亡する可能性もあるはずです。
それを分かった上で、大蛇丸が呪印を解放させようとしているのは、サスケがどこまで使える人材なのか試すためでしょう。
ヨロイの術の正体がわかっているのは、対戦相手のサスケ、カカシ、審判のハヤテ。それと三代目と周りにいる上忍達です。
分からないのは受験者達。
その上、彼らの中でサスケの呪印の事を知っているのはサクラだけです。
彼らは、サスケがなぜ簡単にやられているのか分かりません。
サスケを応援するナルトの言い方は、いかにもこの子らしいと思いました。
ナルトは気持ちをストレートに伝えます。常に直球勝負という感じです。
もし2人が逆の立場だったら、サスケはあのような声援の仕方はしないでしょうね。
ナルトは思ったことを口に出す、わかりやすい子。
サスケは気持ちを素直に出せない、ちょっとややこしい子。
この凸凹コンビぶりがいいんですけどね。
サスケは接近戦を避けて戦おうとしています。
ヨロイの掌に触れずに戦う方法とは何でしょうか。
(67話は、コミック巻ノ8に収録されています)
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