抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・70話「死ぬのは…!?」

大蛇丸と対峙しているカカシ。

 

カカシ:「サスケにこれ以上近づくな…」

 

カカシは雷切を発動させます。

 

カカシ:「いくら あんたがあの三忍の一人でも………  今のオレならアンタと差し違えることくらいは出来るぞ…!」

 

笑い出す大蛇丸
「何がおかしい」とカカシ。

 

大蛇丸:「すること言うこと−−−− 全てズレてるわね」
カカシ:「何!?」
大蛇丸:「そんな封印してみても まるで意味ないわ」
カカシ:「!?」
大蛇丸:「分かるでしょ……… 目的のため……”どんな邪悪な力であろうとも求める”心… 彼はその資質の持ち主…復讐者なのよね」
カカシ:「そこにつけこんだのか… だがサスケは…」
大蛇丸:「いずれ彼は 必ず私を求める 力を求めてね…!!」

 

大蛇丸は立ち去ろうとします。

 

大蛇丸:「…それに… 君が私を殺すんだって……? やってみれば? できればだけど…」

 

立ち去る大蛇丸の背中を見ながら、カカシは手を出せません。
「…くっ差し違える……? バカか…オレは…!」

 

上忍のカカシより、圧倒的に伝説の三忍の方が上です。

 

シノに殴り倒されたザクは、立ち上がれません。

 

リー:「な…何ですか…アイツは… ネジ…!!」

 

ネジは白眼でシノを透視します。
シノは口寄せの術で蟲を呼び出したのでは無く、体中に蟲を寄生させていました。
ガイは、シノは木ノ葉に伝わる蟲使いの一族だと言います。

 

この世に生を受けると同時に、その体を巣として蟲に貸し与えて闘うという秘伝を持つ一族。一族は蟲を自在に操り、戦闘のほとんどを蟲に委ねる代償として、自らのチャクラを餌として与え続ける契約を結ぶ。
シノはその末裔です。

 

蟲によって排空口を塞がれたことに気がつかなかったザクは、そのまま斬空波を撃ってしまいました。逃げ場を失ったエネルギーが、出口を求めて暴発したというわけです。

 

ハヤテ:「勝者 油女シノ!!

 

ナルト:「なんだ! なんだ! シノの奴あんなに強かったけっか!? チクショウ!!」
サクラ:「前々から不気味な人だとは思ってたけど…」

 

ヒナタ:「あ… シ…シノくん おつかれ…さま…」
キバ:「やったな オイ!」
シノ:「うむ… お前たちも期待してるぞ」

 

リーダーのようなシノの言い方に、キバはむかついています。

 

ハヤテが次の試合開始を伝えます。
カカシが戻ってきました。
サクラはサスケの様子を尋ねます。
病室で寝ているとカカシは伝えます。ただし暗部の護衛付きです。

 

次の試合は、
ツルギ・ミスミ VS カンクロウ

 

木ノ葉の額当てをしていますが、ミスミはカブトとヨロイのチームメイトです。
つまり音隠れのスパイ。

 

ミスミ:「オレはヨロイと違って ガキでも油断は一切しないぜ 初めに言っておく オレが技をかけたら最後… 必ずギブアップしろ 速攻でケリをつける」

カンクロウ:「ならオレも…… 速攻でケリつけてやるじゃん」

 

ミスミが体術で先手必勝を狙います。ミスミの腕を押さえるカンクロウ。
ミスミの腕がぐにゃとしなって、カンクロウの体に、たこの足のようにミスミが絡みつきます。

 

ミスミ:「オレは情報収集の為…どこでも忍びこめる体に改造している あらゆる関節をはずし グニャグニャになった体をチャクラで自在に操れるのさ」

 

ミスミは相手の骨が折れるまで締め付けることが出来ます。カンクロウがギブアップしない限り締め上げると言います。
カンクロウにギブアップを勧めるミスミ。
カンクロウは「ヤダね」と拒否します。

 

ミスミ:「死にたいのか…!」
カンクロウ:「死ぬのはてめーじゃん?」

 

ゴ キ..

 

カンクロウの首の骨が折れています。

 

ミスミ:「チィ…バカが……… 勢いあまって殺しちまったじゃねーか…」
カンクロウ:「じゃあ今度は ボクの番♡」

 

カンクロウと思っていたのは、傀儡人形でした。
傀儡はミスミを羽交い締めにします。
転がっていた布に巻かれた忍具は傀儡。それが本体のカンクロウと入れ替わっていました。
変わり身の術ですかね。
ミスミはカンクロウが傀儡師だと気がつきますが、手遅れでした。
カンクロウは傀儡でミスミの体を締め上げて、骨を砕いてしまいます。

 

ハヤテ:「試合続行不可能により 勝者 カンクロウ!!

 

ナルトは2対1は卑怯だと言いますが、傀儡は手裏剣と同じ忍具。
チャクラで人形を武器として操る術です。

 

ハヤテは第四試合の開始を告げます。

 

ナルトは「どいつもこいつも変な奴ばっかり」と言いますが、カカシから「お前が言うなよ」と突っ込まれます。
笑っているサクラ。

 

カカシ:「って笑っている場合じゃないか−−−サクラ」

 

第四回戦は、

ハルノ・サクラ VS ヤマナカ・イノ

 


大蛇丸はカカシの雷切を見ても、超然としています。
カカシはまるで子供扱いです。

 

大蛇丸は人間というものをよく理解しています。
人間の光と闇。美しさと醜さ。強さと弱さ。
酸いも甘いも噛み分けた大人の風格です。
さすがは過去の大戦を乗り越えてきた、伝説の三忍の1人です。
どんなにカカシが術で呪印を封印しても、サスケ自身の復讐心が力を求める。
それが理性や道徳や倫理では割り切れない、人間の心理。
大蛇丸の深い人間理解と洞察力です。
そして必ずサスケが、自分を頼ってくることを見通しているのです。
だから動じない。

 

カカシはナルト達から見れば随分大人ですが、大蛇丸と比べると、まだまだ浅く感じます。
これが年齢差、経験値の差というものでしょう。

 

もちろん現実には、年ばかり取って経験値が積まれてない中高年がいます。
NARUTOを読んでいると、私も反省させられることがよくあります。
年ばかり取って、何と未熟なんだろうと。
無駄に年は取りたくないなあ。

 

NARUTOの登場人物は、任務で生きるか死ぬかの経験をしているので、年齢の割に精神年齢が高いです。
現実世界で日本に生れて、生死を賭ける場面に遭遇することはまずありませんが、苦労や困難が人を成長させるのは間違いありません。

 

苦境でダメになる人と成長する人の差は、NARUTOを読んでいると見えてきます。
そういう面でも、NARUTOはヒントをくれます。
私もカッケー大人やカッケー老人になりたい。

 

次の試合は、サクラ対いの。
因縁の対決です。


(70話は、コミック巻ノ8に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ8) (ジャンプ・コミックス)

NARUTO (巻ノ8) (ジャンプ・コミックス)