NARUTO・62話「袋のネズミ…!!」
敵に囲まれたカブトとナルト達。
これらは分身です。かなりの数です。
額当てのマークからすると、雨隠れの忍のようです。
分身を攻撃するナルト。分身は攻撃されても消えずに、分裂して増えたように見えます。
彼らは幻術の中にいますので、これも幻術なのでしょうか。
サスケは術の正体を見極めようと、写輪眼を使います。ナルトを攻撃しようとする敵に、手裏剣とクナイを投げて援護します。
敵は実体がない分身。クナイが当たっても効果がありません。
今度は分身がクナイでサスケを攻撃します。
サスケは体に痛みが走り、動きが止まります。敵の攻撃を避けきれません。
咄嗟にカブトがサスケをかばいます。敵のクナイはカブトの腕を掠めて、負傷するカブト。
幻術ではなく本物のクナイです。
サスケの首筋に呪印が浮いています。
敵は巻物を要求します。
ナルト:「カブトさんがケガしたってことは こいつら実物の影分身なのか!? でも影分身は直接攻撃受けたら やられて消えちまうのに… 消えねーこいつらは やっぱ幻術なのか? どっちなんだってばよ!!」
状況が分からないまま、ナルトは敵に突っ込んで行きます。
無駄だとサスケが止めます。
サスケ:「こいつらは幻影… 敵の幻術だ…!」
しかしカブトの傷は本物です。
敵はどこかに身を隠して、「幻術の忍」の動きに合わせて別な場所から攻撃をしている。「幻術の忍」が攻撃しているように見せるために。
ナルトはクナイを投げている本体を見つけると言います。
カブトは無理だと言います。
この状況では本当のクナイの出所がごまかされて、敵の正確な位置は掴めない。
敵の狙いはそこにある。
カブト:「この手の攻撃を好むのは…… データ上 体術や接近戦に弱いタイプだ… 本当の敵は… ボクたちが完全に動けなくなるまで出てこないよ」
ナルト達にできるのは、敵の攻撃をかわすことだけです。
これでは切りがありません。
ナルト:「こーなったらぁ!!」
ナルトは影分身の印を結びます。
カブトは幻影をを攻撃しても、チャクラの無駄遣いだと止めます。
ナルト:「幻影をいっぺんいやっつければ こいつらが元に戻る間は…… 敵もうかつにクナイは撃てないってばよ… 隠れてるとこがバレるからな!!」
影分身の術!!
ナルトは影分身で、幻術の敵を次々に倒していきます。
しかし影で操っている3人の忍は、次々と幻影を作り出していきます。
モグラたたき状態です。
とうとうナルトの影分身達が、すべて消えてしまいました。
ボロボロのナルト達4人。カブト、サクラ、サスケも戦闘に加わっていたようです。
消耗したナルト達を見て、敵の本体3人が姿を現します。
ピンチの4人。
ところが…。
サスケ:「袋のネズミだな…」
サクラ:「うまくいったわね ナルト!」
雨隠れの忍の後ろに、サスケ、カブト、サクラの3人が立っています。
「こ… こいつら一体!!? バ… バカな いつの間に……!?」
ナルト:「バーカ!! やっと尻尾を出しやがったな コノヤロー!!」
目の前にいるボロボロの4人は、サスケ達に変化した影分身達と本体のナルトでした。
影分身はナルト1人でチームの全員を演じるための、ネタの仕込みだったのです。
本体のナルトが、ガクっと膝をつきます。
サスケ:「ナルト お前はチャクラの使いすぎだ 後はオレがやる」
ド カ
ナルトに敵の3人が殴り飛ばされました。
ナルト:「そうそう いつもおいしいとこ持ってかれて たまるかってばよ!!」
影分身を上手く使って、ピンチを脱したナルト達。
影分身は幻影ではなく実体のある分身なので、分身を作るには相応のチャクラ量が必要です。
影分身が禁術指定されている理由は、多用すればチャクラ切れを起こして、死に至る危険があるからです。
ナルトは千人まで影分身が出せるほどの、チャクラ量があります。
ナルトの最大の武器です。
影分身の術と変化の術を組み合わせた作戦で、みごとに敵の裏をかきました。
しかしさすがのナルトも、かなりバテています。
ナルトの状態を見て、サスケが後は自分がやると言ったのは、自然な流れです。
ところがそれは、ナルトにとっては承諾できないこと。
任務ではいつもナルトはサスケに先を越されていて、サスケからは格下扱いされています。
火影になる夢とは別に、サスケを越えることは、ナルトにとって目前の目標でもあるのです。
(62話は、コミック巻ノ7に収録されています)
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