抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・69話「恐怖の訪問者!!」

サスケが首筋を押さえるのを見て、ナルトはハッとします。

 

ナルト:「サクラちゃん そういえば試合中… サスケの首に変な傷みたいなの 見えなかった?」

 

ドキッとするサクラ。サスケとの約束を思い出します。
「約束してくれ……… このアザのことはナルトには言うな  いいか…これもチームワークだ… あいつに余計な気を遣われても困るんでな…」

 

サクラ:「私も…分からない」
ナルト:「そっか…」

 

ハヤテが第二回戦の開始を宣言します。
ザク対シノ。
ザクは56話で、サスケによって両腕を負傷しています。包帯で両腕を吊しています。
どうやって戦うつもりなのでしょう。
シノのチームメイトが見守ります。

 

ヒナタ:「……シノくん 大丈夫かなあ…」

 

キバは「あいつは強い」と言います。

 

キバ:「オレも あいつとだけは闘(や)り合いたくねェよ……」

 

対戦するシノとザク。

 

シノ:「ここで戦うならお前は再起不能になる 棄権しろ…」
ザク:「フン… どうにかこっちだけは動くからなァ… てめーなんぞは…片腕で十分だ!!」

 

ザクはシノに突っ込んで行きます。しかし所詮は片腕。シノに簡単に止められてしまいます。
ところがザクは掌から

 

斬空波!!

 

シノが吹っ飛びます。

 

そのころカカシは別室で、サスケの呪印の封印をしていました。

 

カカシ:「今度もしその呪印が再び動き出そうとしても… この封邪法印(ふうじゃほういん)の力がそれを押さえ込むだろう ただし…  この封印術はサスケ… お前の意思の力を礎(いしずえ)にしている もしお前が己の力を信じず その意思が揺らぐようなことがあれば… 呪印は再び暴れ出す」

 

カカシの説明を聞いたサスケは、疲れ果てて気を失ってしまいました。

 

カカシは恐ろしい気配を感じます。誰かいる。

 

大蛇丸:「封印の法術まで扱えるようになったなんて…成長したわね…カカシ」
カカシ:「…アンタは…」
大蛇丸:「お久しぶりね カカシくん」

 

大蛇丸は、用があるのはカカシでは無く、サスケの方だと言います。
なぜサスケをつけ狙うと、カカシが問います。

 

大蛇丸:「フン…君はいいわよね… もう手に入れたんだからね…」
カカシ:「!?」
大蛇丸:「昔は持ってなかったじゃない…それ」
カカシ:「!」
大蛇丸:「その…左目の写輪眼!」

 

大蛇丸は自分も「うちはの血」が欲しいのだと言います。
カカシは重ねて「目的は何だ」と問います。
大蛇丸は最近できた音隠れの里は、自分が作った里だと言います。

 

大蛇丸:「これだけ言えば分かるわよね……」

 

カカシは「くだらない野望か」と言い返しますが、「まぁそんなよーなものね」と大蛇丸は軽くかわします。

 

ここはポイントです。620話(コミック巻ノ65)の回想シーンで、サスケが大蛇丸に木ノ葉を襲った本当の理由を聞いていますが、その時も大蛇丸は答えていません。
大蛇丸も本心がわからない人物です。

 

大蛇丸:「−−−で その為には色々…いいコマが必要なのよ」
カカシ:「サスケも そのコマの…… 一人ってわけか…」
大蛇丸:「違うわ サスケくんは…… 優秀な手ゴマ…」

 

ザクに吹き飛ばされたシノが起き上がります。
シノの頬から小さな虫達が出てきました。
ザクは気配を感じます。
いつの間にか、ザクの背後にも大量の虫たちがうごめいています。

 

シノ:「こいつらは寄壊蟲(きかいちゅう)といって 集団で獲物を襲いチャクラを喰らう これだけの数で襲いかかれば さっき言った通り…お前は再起不能になる」

 

シノはいやならギブアップするように、再度ザクに勧告します。
もし先ほどの技を使えば、同時に背後から蟲に隙を突かせると念押しします。
仮にザクが背後の虫を襲えば、今度は自分が隙を突く。
どちらにしてもここを突破できないと言います。

 

シノ:「奥の手は取っておくものだ!」

 

ザクは大蛇丸と出会った時のことを思い出しています。

 

大蛇丸:「見込みあるわね…君…  私のところに来ればもっと強くなれるわよ…」

 

大蛇丸は幼いザクに、自分の為に闘えばもっと強くしてあげると言います。

 

大蛇丸:「さぁ 期待に応えて頂戴…」

 

ザクは、これ以上失態をさらすことはできないと決意を強くします。

 

ザク:「オレをなめるなよ!!

 

ザクは負傷しているはずの右腕を解放します。

 

ザク:「奥の手は取っておくものだよなァ!! コラァ!!

 

前半戦は、右腕を使えないと思わせるザクの作戦でした。

 

ザク:「くらえ!!

 

ザクは斬空波でシノを攻撃します。
ところが……!

 

斬空波は発動せずに、ザクの腕が爆発します。
右腕はちぎれてしまい、左腕は繋がっていますが、かなりのダメージです。
驚くドスとキン。キバも紅も驚きます。

 

ザクの掌の穴から、寄壊蟲がぞろぞろと出てきます。

 

シノ:「さっき お前にギブアップを勧めた時…念のために蟲達にこう指示しておいた…『あの厄介な風穴をお前達の体で塞ぎじっとしていろ』とは……  真の奥の手とはこういうものだ」

 

ザクを殴り飛ばすシノ。

 

カカシと大蛇丸の対峙は続いています。

 

大蛇丸:「そして 今試験を受けている彼らは… ただの…捨てゴマよ」


木ノ葉の忍だった大蛇丸は、カカシの先輩に当ります。
カカシの先生だった四代目火影ミナトより先輩ですから、この2人の年齢差はかなりあるはずです。
大蛇丸はカカシを子供扱いしているように見えます。
コピー忍者の異名を持つカカシも、大蛇丸から見たらまだまだ未熟者なのでしょう。
NARUTOは縦の人間関係が織りなすドラマも、重要視されています。
同世代の繋がりだけではなく、世代間の繋がりや関係性も、物語の大切な要素です。

 

大蛇丸が手に入れたいのは、うちはの血継限界の能力。
ザクの回想から、大蛇丸は能力がありそうな子をスカウトして、育てているみたいですね。
大蛇丸が木ノ葉を襲った本当の理由もまだ明かされていませんし、まだまだ謎が多い人物でもあります。

 

シノの能力は蟲使いの能力と、蟲を効果的に使う知力。
中忍選抜試験は、各キャラクターの能力がお披露目される点でも面白いです。

 

(69話は、コミック巻ノ8に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ8) (ジャンプ・コミックス)

NARUTO (巻ノ8) (ジャンプ・コミックス)