抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・50話「私が…!!」

大蛇丸から呪印を食らって、苦しみもがくサスケ。
そんなサスケを、サクラはどうすることもできません。
できることは、手を握ってあげることくらい。
動転して泣き出すサクラ。辺りを見回してナルトを探します。
ナルトはサクラがクナイで助けた時のまま木にぶら下がっていて、意識がありません。
サクラは自分が置かれている状況を知ります。

 

急に風が吹いてきて、怪しげな鳥の鳴き声も聞こえます。
サスケを抱きしめるサクラ。怖くてサスケにしがみついているとも言えます。
「私… 私… どうしたらいいの…!!」

 

アンコは大蛇丸を探します。
時は夕刻。夜になるとこちらが不利になるので急ぎます。
「今日ここでケジメをつける」とアンコの決意は固いです。
大蛇丸は手配書(ビンゴ・ブック)レベルSに指定されている、超危険人物。
大蛇丸を仕留められなくても、暗部が来るまでの足止めだけはするつもりです。

 

「それが アナタから全てを教わった… アナタの部下だった… 私の役目よね 大蛇丸

 

アンコが大蛇丸の元部下!?

 

大蛇丸:「無理よ」

 

アンコの背後に大蛇丸の気配。

 

アンコが攻撃しますが、大蛇丸は例の長い舌で、アンコの手を捕まえます。
アンコも負けていません。大蛇丸の舌を両手で掴みます。

 

逃さない… ”潜影蛇手(せんえいじゃしゅ)”!!

 

アンコの袖口から数匹の蛇が出てきました。この人も蛇遣い!

 

大蛇丸の舌を思い切り引っ張ります。
舌を縮めた大蛇丸はアンコに体当たり。そのまま接近戦になります。
大蛇丸の手を木に押さえたアンコは、自分の手の上からクナイを突き刺して、動きを封じます。
アンコの体術はレベルが高い。これも大蛇丸仕込みでしょうか。

 

アンコ:「へっ! つかまえた  大蛇丸 アンタの左手借りるわよ」
大蛇丸:「そ… その印は……!」
アンコ:「そう… アナタも私も ここで死ぬのよ」

 

アンコの左手は大蛇丸の右手を押さえた上、クナイが刺さっています。
自分の右手と大蛇丸の左手を使って、術を発動させようとするアンコ。

 

忍法 双蛇相殺(そうじゃそうさい)の…

 

大蛇丸:「フフ… 自殺するつもり?」

 

アンコが相手をしていたのは影分身でした。

 

大蛇丸:「仮にも お前は里の特別上忍なんだからね… 私の教えた禁術ばかり使っちゃ駄目だろ」

 

大蛇丸が印を結ぶと、アンコが急に苦しみ出しました。
アンコの前に本来の姿を現した大蛇丸
アンコは苦しみながら、火影様を暗殺しに来たのかと問います。
大蛇丸はその為にはまだ部下が足りないので、この里の優秀そうな奴にツバを付けようと思ってやって来たと答えます。

 

大蛇丸:「さっき それと同じ呪印をプレゼントしてきたところなのよ…」

 

アンコの首筋には、サスケと同じ文様が浮かんでいます。
アンコは「その子はまず死ぬ」と言います。呪印を食らって生き残れる確率は10分の1。
大蛇丸は「アンコと同じで生き残る方かもしれない」と言います。

 

アンコ:「……えらく……気に入っているのね…その子… …………」
大蛇丸;「嫉妬してるの? ねぇ…!? お前を使い捨てにしたこと まだ 根に持ってるんだ… アハ…」

 

アンコは苦しみで動けません。
大蛇丸はアンコと違って、うちは一族の血を引く優秀そうな子だと言います。
大蛇丸はまず呪印に対する耐性で人材を選別し、より優秀な人材を求めて、古い人材はお払い箱にしている感じですね。

 

大蛇丸:「容姿も美しいし… 私の世継ぎとなれる器ね………」

 

もしサスケが生き延びられたら面白いことになる、くれぐれも選抜試験は中断しないようにと釘を刺して、大蛇丸は去ります。

 

こちらはネジ、リー、テンテンのチーム。
作戦会議です。
彼らは初日を丸一日使って、食料と水を確保したようです。
夜から活動を開始する作戦です。ネジが指示を出します。

 

ネジ:「いったん3人で分かれて 各自30分間偵察に行く ただし…他のチームを見つけても見つけなくても…この場所へ戻ってくる いいな!」

 

散!!!

 

3人はそれぞれ分かれて行動を開始しました。

 

横たわるサスケとナルトを看病するサクラ。
サスケは呼吸が落ち着いてきましたが、熱がかなり高いようです。
ナルトは大蛇丸の五行封印を食らってから、まったく目を覚まさないようです。
2人を見つめるサクラ。
「私が… 私が2人を守らなきゃ…」

 

サクラの表情が厳しくなります。

 

音忍達が木の陰から狙っています。

 

音忍ドス:「大蛇様の命令通りに 夜明けと同時にやるよ あくまでもターゲットはうちはサスケ
音忍ザク:「邪魔するようなら 他の2人も殺していーんだな」
音忍ドス:「もちろん」

 


大蛇丸の目的がだんだん明らかになってきました。
簡単に言えば、サスケをヘッドハンティングする気ですね。

 

目を付けた人材に、呪印を施して篩(ふるい)にかける。
生き残った優秀な人材を確保するやり方。
アンコの例で見られるように、呪印が刻まれた人間を、大蛇丸の力で戦闘不能にできるようです。
つまり呪印を食らったら、大蛇丸の影響下に入ってしまうということ。

 

アンコが大蛇丸の部下だったとは驚きです。
アンコは木ノ葉の里の特別上忍ですから、大蛇丸は元木ノ葉隠れの忍です。
大蛇丸が木ノ葉の里にいたときの部下でしょうから、大蛇丸はアンコの担当上忍だったということになります。
つまりカカシとナルト達の関係と同じです。

 

アンコに呪印を刻んだのは、当時から呪印の実験をしていた可能性が考えられます。
「使い捨てにした」と言っているのは、大蛇丸が里を抜けた時に、アンコを連れて行かなかったことを指しているのでしょう。
連れて行かなかったのは、アンコを育てたけれど、より優秀な人材が欲しくなったということでしょうか。その辺りはよくわかりません。

 

私は大蛇丸がアンコを殺さなかった点に注目しています。
彼女を捨てるなら、殺すという選択肢もあったはずです。
アンコは大蛇丸の禁術を教え込まれていますから、呪印の縛りがあるといっても、将来、邪魔な存在にならないとも限りません。
それをずっと殺さずいたわけですから、彼は単に残酷な人物とは言い切れない気がします。
やはり彼女が子供の頃から育てた弟子なので、可愛かったのでしょうか。

 

大蛇丸も現時点(678話時点)で、まだ本心が明らかになっていない人物の1人です。
木ノ葉の里を抜けた理由もはっきりしていません。

 

第七班は大ピンチですね。
元々ナルトとサスケが前線で戦い、サクラはほとんど参戦していません。
2人が戦闘不能に陥り、サクラは半ばパニック状態になっています。
とうとう2人に頼っていられない状況に、サクラは追い込まれてしまいました。

 

片やネジ、リー、テンテンのチームは1年先輩だけあって、緻密に作戦を立てて行動しています。ネジが司令塔です。
「今、木ノ葉の下忍で一番強いのはネジ」とリーが認めているのは、攻撃力だけではないと思います。頭もいい。
いきなり巻物争奪戦に入るのでは無く、食料と水を確保して偵察に出る辺りは用意周到です。
ルーキーチームより実戦経験が1年長いので、その差が出ていると思います。


(50話は、コミック巻ノ6に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ6) (ジャンプ・コミックス)

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