NARUTO・41話「悪魔の囁き…!?」
試験時間は1時間。試験開始です。
ナルトに「0点だけはやめて」とサクラは心の中で呼びかけます。
サスケもナルトがビビってないか心配しています。サスケとサクラに取っては、かなりマズい状況になりました。
ナルトはできる問題から解こうとしています。
サクラは自分が点を稼ぐしかないと気を取り直します。さすが忍者学校のペーパーテストで満点の優等生。問題に目を通しますが……、
「こ…これって…… 不確定条件の想定と力学的エネルギーの解析を応用した融合問題じゃない…! こ…こんなの ナルトが解けるわけないじゃない!! っていうかここにいるほとんどの奴が出来ないわよ!! こんな問題ーー!!(私は解けるけど…)」
サクラには解けるのか! さすが優等生。
さっぱり問題が分からないナルトは青ざめています。
サスケも「一問たりともわからない」と焦ります。(あらら)
ペーパーテストはサクラが上のようです。
サクラは勝ち抜く方法を考えています。もし51チーム中10チーム程度が合格できるとしたら、かなり高得点を確保しないといけないと計算します。
まるでカンニングを誘うようなシステムだと思うサクラ。「2人が焦ってカンニングしなきゃいいけど」と心配しています。
しかしサクラの心配をよそに、2人はカンニングに走ろうとしています。でも監督官の厳重なチェックを見て、なかなか決断ができません。
サスケはイビキの言葉を思い出します。
サスケは分析に長けています。監督官の数の多さや問題設定やイビキの言葉から、この試験の本当の目的に気がつきます。
「早く気づけナルト! 命取りになるぞ! ……何故ならこのテストは……カンニング公認の偽装・隠ぺい術を駆使した…情報収集戦を見る試験でもあったんだ」
サスケと同じように、他の受験者達も気がつき始めます。
我愛羅は砂を使い始めます。
キバは犬を、シノは虫を使います。
テンテンは忍具を使い、ネジは白眼で透視。サスケは写輪眼で。
ナルトはカンニングをすべきかどうか悶々としています。
突然ナルトの後ろの席にクナイが飛んで机に刺さります。5回のカンニングがバレて、持ち点を失った受験者とチームメイトが不合格になりました。
それを見たナルトは、カンニングは絶対にできないと決意します。彼はまだテストの本当の目的を見抜くことが出来ません。
隣のヒナタが見かねて、自分の答案を見せようとします。
驚くナルト。
受験者が解けないレベルの問題を設定し、カンニングせざるを得ないように仕組まれた試験。
試験の本当の目的を見抜いた受験者達は、次々に行動を開始します。
「忍者は裏の裏を読め」ですね。
サクラには解ける問題があることが驚きでした。
サスケも我愛羅もカンニングに走っていますから、問題が解けなかったのでしょう。
もしかすると受験者の中で一番頭がいいのはサクラかも?
明晰な頭脳と記憶力は医療忍者に必須の条件ですから、将来サクラが医療忍者の道を進むのは正解です。
論理的な状況分析が苦手なナルトは、カンニングが公認されていることが見抜けません。
悶々とするナルトの様子を見て、ヒナタはナルトに助け船を出します。
これは選抜試験です。ヒナタの行動はライバルの班員を助けることになりますから、常識から外れています。
ナルトはヒナタの行動が理解できません。
ヒナタはナルトと似ています。
ヒナタもナルトも言葉ではなく、行動で示すタイプです。
引っ込み思案なヒナタはナルトに対して、言葉で自分の気持ちや考えが上手く伝えられません。
だんだん情報が出てきますが、ヒナタにとってナルトは大切な人です。
単なる恋愛感情だけではなく、彼女に取っては目標とする人でもあります。
ヒナタは自分の思いを、カンニングをさせるという行動で示しているのです。
サスケとサクラ、ナルトとヒナタ。この組み合わせにはそれぞれ共通項があります。
論理的な思考回路を持つサスケとサクラ。
言葉より行動で示すナルトとヒナタ。
NARUTOの物語を初めからじっくり読み返して見ると、人物描写が細かいところまで作り込まれていて、とても楽しいです。
(41話は、コミック巻ノ5に収録されています)
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