NARUTO・51話「美しき野獣…!!」
夜が明けてきました。
タオルに水を浸して、サスケの熱を冷まさせようとするサクラ。
寝ずの看病を続けていたようです。
後ろで物音がしました。
サクラの心臓の鼓動が高鳴ります。クナイを持つ手が震えています。
振り向くとリスが一匹いました。
「驚かさないでよ」とほっとしますが、すぐに何かに気がつき、クナイをリスに向かって投げます。
びっくりしたリスは、逃げていきました。
音忍ザク:「えらく気を張ってやがるな リスにつけた起爆札に気付いたのか!?」
音忍ドス:「いや…そうじゃないよ」
ドスは「近くまで行けば分かる、そろそろ行こう」と仲間を促します。
偵察中のリー。舞い落ちる木ノ葉を見て、
「この葉っぱ20枚… 地面に落ちるまでに全て取れたら… サクラさんがボクのこと好きになる!! もし… もしも一枚でも取れなかったら……!! 一生片想いで終わる…」
リーの目に炎が燃え立ちます。舞い落ちる木ノ葉へジャンプするリー。
リーはいつでもどこでも、自分ルールで修業するクセがついていました。
リーは努力家です。
「努力が天才を上回ることを証明したい」という思いは本物。
19枚の葉を取り、後1枚と言うところで、起爆札の火で苦しんでいるリスを見つけます。
起爆札が爆発する寸前で、リスを助けることができたリーは、ほっとします。
「誰が こんなに非道い(ひどい)ことを…」
偵察中のネジ。
ネジ:「こそこそ隠れず 出てこい…」
見つかったのは、シカマル、チョウジ、いののチームでした。
いの:「あーーーーっ♡ こんなところで昨年度No.1ルーキーの日向ネジ様に会えるなんてー♡」
シカマル:「サ… サインほしーな〜〜〜」
ネジ:「…何だ お前達か……」
いのは髪を下ろして、色仕掛けに出ます。
しかしみごとにスルーされてしまいました。
ネジの後ろ姿を見送りながら、「何で私の色香が通じないのよ」と拳を握って怒るいの。
ネジ:「オイ… 今 オレに拳を向けてるってことは オレとやり合うってことか?」
いの:「い… いえ まさか…」
何で分かったのか。この人は後ろに目がある?
ネジは「お前達みたいな腰抜けから巻物を奪っても、里の笑い者になるだけだ」と言って、3人に去るように伝えます。
徹夜の看病で、居眠りしそうなサクラ。
音忍ドス:「クク… 寝ずの見張りかい」
ドスはサスケと戦いたいので、サクラにサスケを起こすように言います。
震えを押さえながらサクラは言います。
サクラ:「何言ってるのよ! 大蛇丸って奴が影で糸引いてるのは知ってるわ…… いったい何が 目的なのよ!?」
驚く音忍三人衆。
サクラ:「サスケ君の首すじの変なアザは何なのよ!! サスケ君をこんなにしといて…何が戦いたいよ!!」
音忍達はサスケの呪印のことは知らず、ただ眠っていると思っていたようです。
大蛇丸が何を考えているのか、3人にもわかりません。
この人達も知らされていないようです。
音忍ザク:「しかし… それを聞いちゃあ黙っちゃられねーな… この女もオレが殺る サスケとやらもオレが殺る…」
ドスはザクを止めます。
ひっくり返されたばかりの石と土の色、生えないところに生えている草。
サクラが仕掛けたブービートラップがバレバレです。
サクラがクナイを投げたのは、リスがトラップにかからないようにする為でした。
攻撃を開始する音忍達。
サクラは別のトラップを用意していました。
サクラが縄を切ると、上から丸太が落ちてきます。
しかドスが丸太に触っただけで、丸太が粉々になってしまいました。
ドス:「はっきり言って 才能ないよ君は… そういう奴はもっと努力しないとダメでしょ! 弱い君がボクらをナメちゃいけないなぁ!!」
サクラは大ショック。奥の手が破られて涙目です。
そこへ、
木ノ葉旋風!!!
リー:「だったら君達も…… 努力すべきですね!」
ドス:「な… 何者です……!?」
リー:「木ノ葉の美しき碧い野獣… ロック・リーだ!」
49話で大蛇丸はサスケに、自分にもう一度会いたければ、自分の部下である音忍三人衆を破って、試験を駆け上がってくるように、と言い残しています。
呪印を喰らっても生き残るかと同時に、呪印が刻まれた状態で戦えるか、部下を使って確認するつもりのようです。
つまり音忍の3人は、サスケの試金石にされているわけです。
しかし彼らは何も知らされていないようです。
サクラがバレバレのブービートラックを仕掛けたのは陽動で、頭上のトラップから気を逸らすためでした。
通常なら丸太の下敷きになってアウトでしょうが、ドスが軽く触れただけで丸太が粉砕されてしまいます。
ドスの術の正体は、この時点ではわかりません。
サクラは頭脳明晰で、チャクラコントロールでは抜群の才能を見せますが、体術、忍術においては突出したものがありません。
今のサクラができる、精一杯の力で立ち向かっているのですが、失敗してしまいます。
もう他に打つ手が無いサクラ。
涙目のサクラの表情が、すべてを物語っています。
そこへ颯爽と登場するリー。
起爆札が着火し始めたリスを見つけたことから推測すると、彼はナルト達が居る場所の近くまで来ていたようですね。
元々音忍達はあのリスを使って、ナルト達の爆死を狙っていました。
3人を一撃で吹っ飛ばすとは、リーの体術は相当のレベルです。
ネジの能力のヒントも出されています。
後ろを向いているのに、いのの動きが見えているかのように対応しています。
戦闘において視野が広いことは、かなり有利な条件になります。
徐々にキャラクターの能力が開示されながら、物語が進行していきます。
(51話は、コミック巻ノ6に収録されています)
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