NARUTO・37話「最悪の相性…!!」
リー:「あの天才忍者とうたわれた一族の末裔に… ボクの技がどこまで通用するのか試したい…」」
リーはサスケがうちは一族と知って、勝負を挑んできました。
それともう一つ……リーはサクラを見つめます。
サクラにウインクと投げキッスでダブル攻撃。
サクラは全力で拒否します。
またまた無視されたナルトは、悔しくてたまりません。
「うちは」と知って挑んできた相手ですから、サスケも引けません。
リーを「ゲジマユ」と最初に呼んだのは、サスケだったんですね。
「早速No.1ルーキーと手合わせできるとは、ついている」とリーはやる気十分です。
「そして証明してやります ガイ先生!!」リーが証明したいものとは……。
ナルト:「待て」
ナルトは自分がやると割り込んできました。
リーは自分が闘いたいのは「うちは」で、ナルトではないと断ります。
ナルト:「どいつもこいつも サスケサスケって うるせーってばよ!!」
リーにダッシュするナルト。
しかしリーは簡単にナルトをかわして、ナルトがバランスを崩したところを、すかさず攻撃します。
リー:「木ノ葉烈風!!!」
ナルトはあっという間に吹っ飛ばされてしまいました。そのまま気絶です。
サクラもリーの強さを認めざるを得ません。
リー:「宣言します 君達はボクに絶対に敵いません なぜなら 今 ボクは木ノ葉の下忍で一番強いですからね」
サスケは2階で試験感が化けた妨害者とやり合ったとき、リーが腕で自分の蹴りを止めたことを思い出します。
どんな忍術を使ったのか分からないが、あれは人間業ではない。
サスケは受けて立ちます。
志願書の提出締切まであと30分もないので、サクラはサスケを止めます。
5分で終わると言って、サスケは飛び出しました。
リーは心の中で
「……ごめんなさいガイ先生… 禁を破ることになるかもしれません あの技を使うことになるかも…!」
何度も出てくる「ガイ先生」。
リーは木ノ葉烈風で攻撃。
サスケは最初の蹴りは避けられましたが、連続攻撃に対応できずガードに入ります。
ドカ
サクラ:「サスケ君!!!」
サスケは床にたたきつけられます。
サクラはサスケが確かにガードしたはずだと、信じられない様子です。
ガードしたにもかかわらず攻撃が当ったので、サスケも状況が把握できずにいます。
忍術なのか幻術なのか、分析できません。
サスケがあの攻撃でも立ち上がってくるので、内心リーは感心しています。
サスケは奥の手を出すことにしました。
サクラはサスケを見て驚きます。
写輪眼!!
サスケが写輪眼を開眼したのは、27話で白の魔鏡氷晶によって窮地に追い込まれたときでした。
その時サクラはタズナの護衛で離れたところにいましたから、開眼したことは知りません。
サスケ君はやっぱり凄い、これならゲジマユの術が見抜けると、サクラのテンションが上がります。
サスケもリーの術を見抜いてやると燃えています。
ところが……。
サスケはリーの強烈な蹴りを避けられません。かなりのダメージを受けて、体が宙を舞っています。
サスケもサクラもびっくり。写輪眼で見切れない技。
リー:「そう… ボクの技は忍術でも幻術でもない」
気を失っていたナルトが目を覚まします。気がつけばサスケが危ない!?
影舞葉
リーは蹴りの衝撃で宙を飛んでいるサスケの背後にぴたりとついて、追跡します。
リー:「そう! ボクの技は 単なる体術ですよ……サスケ君 にわかには信じられないかもしれませんが…」
写輪眼には幻・体・忍術のすべてを見通す力があるといわれています。
忍術や幻術は印を結びチャクラを練るという法則性があるので、見破って確実に対処ができます。
しかし体術だけは違って、写輪眼で動きを見破っても、サスケの体がリーの体術に反応できるスピードを備えていないと対処不能。つまり目で分かっていても、体が動かないとどうしようもないというわけです。
リーはサスケに言います。
強い奴には「天才型」と「努力型」がいる。
君がうちはの血を引く天才型なら、自分は体術だけを極めた努力型。
そしてこの技で、努力が天才を上回ることを証明する。
リーは腕に巻いた包帯を外し始めます。
何をする気だとサスケは動揺しています。
そこへ、誰かが止めに入ります。
「そこまでだ リー」
普段サスケはナルトとサクラと3人で行動をしています。他の下忍のことはよく知りません。
今年のNo.1ルーキーで、3人の中では断トツの実力を誇るサスケでしたが、自里の中にも強い奴がいることを知ります。
うちは一族自慢の写輪眼も、全く役に立ちませんでした。サスケは天狗の鼻が折られた格好です。
37話では、ナルトは完全に蚊帳の外です。
自分が見向きもされないことに我慢できず、リーの意向を無視して挑みますが、あっけなく敗北して気絶。主人公にあるまじき情けなさです。
リーは強いだけではなくて、言葉遣いも丁寧で、礼儀正しさを感じさせる子です。
「ガイ先生」という言葉が、リーの台詞に繰り返し出ていて、これもポイントです。
ナルト達にとっての「カカシ先生」と、リーにとっての「ガイ先生」は何か違った響きを感じさせます。
36話に続いてここでも、サスケとサクラに注目してしまいました。
サスケとリーが闘っている間、サスケもサクラも状況を分析しています。
2人の分析の内容は同じです。つまり2人は同程度の賢さと、分析力を持っているということです。
これはサスケとサクラが、対等にものを話し合えることを意味します。
おそらくナルトにはついていけないでしょう。
サスケとサクラは知的な会話を楽しめる、いいカップルになれるんじゃないでしょうか。
(37話は、コミック巻ノ5に収録されています)
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