NARUTO・27話「覚醒…!!」
白は致命傷となる秘孔を狙っているのに、ことごとく外されているので、サスケに自分の動きが見えていることに気づきはじめます。
しかもサスケはナルトを気遣いながら戦っている。
白:「君は… よく動く… けれど次で止めます…」
体力、集中力の限界に来ているサスケは、窮地に立たされます。
サスケは自分に、落ち着け、集中しろと言い聞かせます。
白の攻撃が来る!!
サスケはナルトを抱えて回避します。
白は完全に見切られたと驚きます。
サスケの顔を見ると……あれは写輪眼!!
絶体絶命の状況下で、サスケは写輪眼を開眼します。
白:「…キミは……!! そうか…キミも血継限界の血を…」
サスケは少しだけ見えたと実感しています。これならいけるかもしれない。
白の術は大量のチャクラを消費するので、長期戦は避けたいところ。
サスケが自分の動きを捉え始めているので、白はサスケへの直接攻撃を止めて、ナルトを利用しておびきよせる作戦に出ます。
ナルトへ攻撃を仕掛ける白。自分ではなくナルトを狙っているのに気づくサスケ。
再不斬の大刀で負傷するカカシ。致命傷には至りませんでしたが、ガードが遅れました。
有利な状況下で再不斬は余裕をかまします。心配しなくても白がナルト達を始末していると言います。
サクラは「サスケ君があんな奴に簡単にやられない、ナルトだって」と言い返します。
いつだってナルトよりサスケ優先ですよね、この子。
再不斬に言い返すとは、負けん気は人一倍あるようです。
カカシも二人を信じていると言います。
ナルトは意外性No.1、サスケは木ノ葉の最も優秀な一族の正統血統。
それを聞いて再不斬は、サスケがうちは一族のものだと知ります。
血継限界の持ち主ならば、白も同じ。しかし白の術を破った者はいないと言います。
最後の仕上げに入る再不斬。また姿が消えました。
カカシは再不斬に、自分は写輪眼だけで忍の世界を生きてきたわけではないと言います。
自分も元暗部(暗殺戦術特殊部隊)にいた人間。次はコピーではない術を披露してやると言います。
倒れていたナルトが目を覚まします。
白が倒れているのを見つけます。
サスケ:「…まったく …お前は…いつまでたっても…足手まといだぜ…」
ナルトはサスケが倒したと喜びますが、顔を上げて見たものは……千本で全身が串刺しになったサスケの姿でした。
サスケが自分をかばってくれたことに気がつきます。
サスケ:「な……何て顔してやがんだ…よ… ……この… ウスラ…トンカチ…」
サスケは息も絶え絶えです。
ナルト:「………… な… なんで…」
サスケは自分にもよくわかりません。ナルトなんか大嫌いだったのはずに。
同時にサスケの脳裏に、卒業後の最初の説明会から今日までの記憶が蘇ります。
ナルトとキスしたことも思い出しています。強烈な記憶でしょうからね。
ナルト:「なんで…なんだってばよ… なんで… オレなんか…」
ナルトは動揺が隠せません。この状況にどう反応していいかわからず、混乱しています。
ナルト:「よけーな お世話だ!!」
サスケ:「……知るか … よ… 体が 勝手に… 動いち…まったんだよ… バカ…!」
力尽きてサスケは倒れます。
サスケ:「……あの男を…兄貴を…殺すまで…死んでたまるかって…思って…たのに… お前は死ぬな…」
ナルトの腕の中で呼吸が止まるサスケ。
ナルトに衝撃が走ります。
ドクン
白:「彼は ボクに一撃をくれ…ひるむことなくキミを守って死にました 大切な人を守る為に 罠だと知っていながら飛び込んでいける 彼は尊敬に値する忍でした… 仲間の死は初めでですか… これが忍の道ですよ」
サスケを抱えてうずくまるナルト。小さな背中が痛々しい。
ナルト:「……うるせェ…」
ゆるさねえ…
ナルトの中で何かが起こります。
殺してやる!!
ナルトの形相が一変します。
異変に気づく白。
27話のタイトルの通り、サスケは写輪眼を開眼し、ナルトは九尾の力に目覚めます。
同じ班になり行動を共にするうちに、ナルトとサスケの間に絆が芽生え始めていました。
元々お互いを嫌っていたので、本人達はあまりわかっていなかったようです。
しかし生死がかかる状況の中で、二人は自分の本当の気持ちを知ります。
サスケがナルトを守って戦っていることに、白が気づいていたのが印象的でした。
おそらく本人よりも、サスケのナルトに対する気持ちに気がついていたと思います。
ナルトにとっては、初めての身近な者の死。
自分でも気づかなかったサスケへの思い、仲間の大切さ、大切な人を失う喪失感、それらが一度にナルトの心に押し寄せてきたのではないでしょうか。
ナルトとサスケは、お互いが「守りたい大切な人」になっていたのです。
(27話は、コミック巻ノ3に収録されています)
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