抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・68話「うちはの血!!」

リーが驚いたのは無理もありません。
サスケが仕掛けた技は、リーの「影舞葉」。

 

サスケは影舞葉で、ヨロイの背後にピタリと付いています。
しかし呪印が痛み出し、全身に呪印が広がっていきます。

 

三代目もアンコも異変に気がつきます。

 

サスケの脳裏にこだまする声。
サクラの声です。

 

「お願い…  お願いだからやめて…」

 

ナルトの声もします。

 

「てめー! 何かっこつけてんだよ バカ!」

 

66話で2人がサスケを心配していた時のことですね。

 

サスケ:「フ…… あいつらに心配されるとはな…  ……………こんなものに…飲み込まれて………… たまるか!」

 

呪印が引いていきます。
大蛇丸、カカシ、アンコが驚いています。

 

サスケ:「いくぜ」

 

リーは影舞葉から相手を抱えて頭から落下する、表・蓮華を仕掛けました。
サスケは落下しながら、蹴りの連続攻撃を加えています。

 

獅子連弾!!

 

ヨロイは落下の衝撃にサスケの蹴りが加わって、かなりのダメージを受けています。
しかしサスケも力尽いて倒れています。
相打ちか?

 

審判のハヤテが両者の様子を確認します。
ハヤテはヨロイを見て、「確かめるまでもないですね」。
ヨロイはもう動けません。
その間に、サスケが何とか起き上がります。

 

ハヤテ:「これ以上の試合は私が止めますね… よって…第一回戦 勝者うちはサスケ… 予選通過です!」

ナルト:「やったー!!

 

よろめくサスケを、カカシが助けに行きます。
カカシはサスケに「よくやった」と声をかけます。
「あの獅子連弾の前までの動きは 確かにガイの体術… リーって奴とひと揉めした時に写輪眼で記憶したってことか…」

 

ナルトもサクラもほっとしています。
リーはじっとサスケを見つめています。

 

カカシの分析通り、サスケはリーの技を接近戦の時にコピーしていたようです。
サスケは、おかげで命拾いしたとほっとしています。
しかしこの技は肉体に負担を強いるようで、全身に痛みが走っています。
リーは体術に特化して肉体を鍛えていますが、サスケはそうではないので、余計に負担が大きいかもしれません。

 

リーはたった一回だけ仕掛けた技の一部をコピーされて、サスケの能力に驚いています。


リーに技を教えたガイもまた、サスケの実力に驚いていました。
「高速体術・蓮華の一連の動きは 自らの血肉を削る鍛錬なくして習得不可能… いくら写輪眼を用いたからといって 一朝一夕にマスターできる代物じゃない…  それにあのフィニッシュの技の発想…  カカシ… お前のガキの頃を思い出させるな… この少年…」

 

ネジもじっとサスケを見つめています。
そんなネジを見てテンテンは、昨年のNo.1ルーキーのネジと、今年のNo.1ルーキーのサスケと、どちらが強いかと想像しています。

 

カカシもこんな状況で写輪眼の本当の力を見せたサスケに感心しています。
「恐ろしきは… うちはの血というわけか…」

 

アンコはサスケが自力で、暴走しかけた呪印を押さえ込んだことに驚いています。
この点を本当に評価できるのは、同じく呪印を刻まれている彼女だけでしょう。

 

我愛羅がピクっと反応しています。カンクロウは我愛羅の血が騒ぎ出していることに気がついています。

 

いの:「キャ−! やっぱ サスケくんね−−−−!」
チョウジ:「腹へったー!」


シカマルは「オレたちはここまでだな」と初めから諦めムードです。

 

大蛇丸は予想以上の力を見せたサスケに、「素晴らしい」と感動しています。

 

医療班がサスケの救護に駆けつけました。
カカシは彼らに「畑違いだ」と言って治療を断わり、サスケを連れて行こうとします。
呪印を封印するためです。医療ではなく、封印術で解決ってことですか。
サスケはライバル達の試合を見たいので、予選が終わるまで待って欲しいと頼みます。
これ以上放っておくと危険なので、カカシは「二度もワガママは聞けない」と断ります。

 

電光掲示板に第二回戦の出場者が発表されました。

 

「ザク・アブミ VS アブラメ・シノ」

 

次はザクとシノの対決。

 


37話でリーに影舞葉を仕掛けられたとき、サスケはリーの動きを写輪眼でコピーしていました。
あの時は影舞葉の次に表・蓮華を仕掛けたのですが、途中でガイに止められてしまいます。
それを思い出して、ヨロイに体を触れられないように攻撃をしています。
影舞葉の後はサスケのオリジナル体術、蹴りの連続攻撃でヨロイがチャクラを吸収する隙を与えず倒します。

 

ガイがサスケを見て、カカシの子供の頃に似ていると思っているのが印象的でした。
やはりサスケとカカシは似たタイプです。

 

写輪眼のコピー能力を活かした戦いぶりと、呪印を意思の力で封印したサスケ。
大蛇丸は予想以上の潜在能力に、大満足のようでした。

 

呪印が暴走しかけたときに、サスケが気力を振り絞ることができた原動力は、チームメイトのサクラとナルトの存在です。
サスケ本人がどこまで気がついているか分かりませんが、「仲間」の存在が彼を支えています。

 

「第三の試験」の予選は1対1なので、受験者の個々の能力を見ることができます。
これからしばらくは、各キャラクターの能力が見られる楽しみが続きます。


(68話は、コミック巻ノ8に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ8) (ジャンプ・コミックス)

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