NARUTO・うちはサスケ1
穢土転生された扉間が、うちはの者は愛情深いから厄介だ…みたいなことを言っています。
(619話・コミック巻ノ65)
重要なキーワードですよね。
この意味で、うちは一族のキーパーソンは、サスケ、オビト、マダラの3人でしょう。
イタチはちょっと立ち位置が違うと思っているので、別枠。
まずは、サスケについて。
サスケはアカデミー時代から、「オレは復讐者だ」として、周囲の子供たちと一線を画す言動が多くありました。
6、7歳頃に、ああいう悲惨な体験をしているから、影のある子になってしまうのも無理はありません。
でも、もっと幼い頃はそうではありませんでした。
小さい頃は甘えん坊のお兄ちゃんっ子。
部屋で積み木遊びをしている幼いサスケが(たぶん4歳くらいか?)、イタチがアカデミーから帰宅したのに気がついて、玄関に走って行き、パフっとお兄ちゃんに抱きついて「遊ぼう〜」というシーンは、サスケの本来の性格をよく現していると思います。
(402話・コミック巻ノ43)
父と兄の仲が上手くいっていないことや、家族間の微妙な空気を感じて、小さな心を痛めたりしています。
サスケの無邪気さや優しさは、あの事件以後、厚い殻に覆われて表からは見えづらくなってしまいました。
でもそれが垣間見れるのは、中忍選抜試験の志願書を出しに行く場面です。
(36話・コミック巻ノ5)
やる気満々なナルトやサスケと違い、サクラだけは自信がなく受験をためらっていました。
サクラの様子がおかしいと気づいたのはサスケです。
志願書を出しに来た受験生たちは、試験官が変化した忍者によって立ち往生します。
いち早く幻術を見抜いたサスケは、サクラに言います。
「サクラ どうだ!? お前なら 一番に気づいているはずだ…」
「え…?」
「お前の分析力と幻術のノウハウは…オレ達の班で一番伸びてるからな」
(サスケ君… …ありがとう…)
サスケ、やるなあ。サクラに自分の長所を思い出させるんですよね!
最高の励ましですよ。
この場面のポイントはもう一つ。
サスケの気遣いや励ましを、サクラがちゃんと受け取っていることです。
他者との関わりを持たないようにしているサスケが、ここではしっかり双方向のコミュニケーションを取っています。これが本来のサスケでしょう。
「…もちろん とっくに気付いてるわよ だって ここは2階じゃない」
この一言で、試験官の幻術が解かれる…。
自信を取り戻して、サクラは志願書を出しに行きます。
クールさを装っていても、彼が本来持っている他者に対する優しさや気遣いが、遺憾なく発揮されていて、私はこの場面が大好きです。
こういう優しさを見せられると、サクラはますます、サスケに胸キュン状態になっちゃいますよね。
取り留めも無く書いてしまいましたが、NARUTOの登場人物は魅力のあるキャラが大変多いので、今後も触れたいと思います。
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