抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・677話「無限月読」

月にマダラの第三の輪廻眼が映っています。
マダラの第三の輪廻眼は、サスケの左目の輪廻眼と同じ文様です。
サスケの輪廻眼の力はまだ未知数。何か対抗策が出るのでしょうか。

大地が大きく揺れて、五影達の戦場でも、人々が異変に気がつき始めました。

グルグル:「ついに始めたね… もうやーめた」

マダラの地爆天星で地面は揺れ、空からは隕石がいくつも降ってきています。
シカマルはナルトが皆へ渡したチャクラが消えて、神樹も消えたことから、よくない事が起こっていると分析しています。
赤丸が急に吠え始めました。
キバが空を見上げると、月に不思議な文様が浮かんでいます。
綱手と穢土転生の三代目は、無限月読が発動したことに気がつきます。

空中で須佐能乎の中から月を見るサスケ。これはマズイと急降下します。
ナルトは複数の螺旋手裏剣で、一挙に隕石を叩く準備をしています。
カカシ先生とサクラに自分の横でじっとしているように指示しています。
サスケに当てないように気をつけながら螺旋手裏剣を投げて、隕石を粉々に砕きます。
急降下してきたサスケに、ナルトは急に降りて来るなと注意します。螺旋手裏剣に巻き込まれて危ない。
巨大な須佐能乎が側に着地したので、三人とも衝撃で吹き飛ばされそうです。
文句を言うナルトに、サスケは黙ってじっとしていろと言います。

大地が揺れて転ぶテンテン。手にしていた巻物が転がります。
巻物には664話でマダラが捨てた、六道の宝具が封印されています。
この忍具さえあれば敵を一瞬で封印できるが、使い方を知っているのは雲隠れの忍。

テンテンは聞きに行こうとしていたようです。

ザクッと巻物に何かが刺さります。隕石の欠片なのかな? よくわかりません。

マダラ:「今!! 一つとなるのだ!!

巨大なカグヤの姿が浮かんで見えます。月がマダラの第三の目のように、カグヤの額の位置に輝いています。
マダラとカグヤの顔がそっくり。
女装したマダラのように見えるのは私だけでしょうか。

月が光を放つと、戦場の忍達の目が輪廻眼と同じ波形の目に変わりました。
サイ、大蛇丸、次々と幻術にかけられていきます。
ビーはサングラスをしているので、目の状態は不明。
リーも我愛羅も呆然と空を見ています。
穢土転生の扉間は無事です。

隠れている大名達も次々に術にかかっていきます。里にいる人々も、猫も。
生きとし生けるものすべてに有効な術のようです。

マダラ:「この光は影をも貫き見通す… 隠れる事はできぬ… そして…」

神(シン)・樹界降誕(じゅかいこうたん)!

切り倒された神樹の根が伸び始めました。根から細い根が反物のように伸びてきて、忍達を次々に巻き取っていきます。
水影、キバ、シノ、いの、綱手、チョウジ、シカマル……ヒナタも。
体は動きませんが、まだ意識があるようです。
ヒナタはナルトの名前を呼びます。

 

ナルトくん…

 

離れた戦場でビクっと気がつくナルト。ヒナタの声が聞こえたのでしょうか。
動き出そうとしますが、サスケに止められます。
今ナルトとサクラとカカシは、サスケの須佐能乎の中にいます。
ナルトが九喇嘛の中に、カカシとガイを入れて守ったのと同じ形ですね。

意識がないオビトに取りついている黒ゼツが、須佐能乎の中のナルト達が幻術にかかっていないことに気がつきます。

黒ゼツ:「……ン? アノ須佐能乎 光ヲ通シテイナイノカ? 奴ノ輪廻眼…コノ
術ヲモ退ケルカ…」

サスケの輪廻眼は、月に浮かんでいる文様と同じです。何か秘密がありそう。

サスケはナルトに外へ出るなと言います。

サスケ:「オレの眼で作った須佐能乎がなければ お前も奴の幻術にしばられるぞ!」

外にはまだマダラの影もいます。
サスケはナルトに自分とナルトがやられたら終わる、機を待てと言います。
この冷静な分析がサスケの持ち味。すぐ熱くなるナルトにはいい相棒です。

穢土転生の柱間も無事です。
戦場の忍達はミイラのようにされて根にぶら下がっています。
柱間は神樹の生命エネルギーで人々が縛られていると分析しています。

扉間はなぜ自分は幻術にかからないのかと、不思議がっています。

グルグルが覆っていた中身から離れます。グルグルの中はヤマトでした。
三代目も術にかかっていません。

669話でマダラの求道玉からガイを守り、そのまま飛ばされた穢土転生のミナトが目を覚まします。飛ばされた先は木ノ葉の里。
里は既に樹界降誕により、グルグル巻になった人々が根にぶら下がっていました。
初めて見る風景に、ミナトは何が起こったのかわかりません。

ついに無限月読発動です。
幻術にかけられると猫まで目が輪廻眼と同じ文様になって、動けなくなっていました。
人だけではなく、生きているものすべてがかかる幻術のようですね。
まさに大幻術。

巨大な神樹の根につながれた人々が、蓑虫のようにぶら下がっているのが不気味です。

いくつかポイントが見られる回でもありました。
最大のポイントは、サスケの左目の輪廻眼の文様です。この文様はマダラの額の第三の目と同じで、月に浮かんでいる文様と同種です。これは何を意味しているのでしょうか。
この輪廻眼が右目も開眼したら、どうなるのでしょう。

それから穢土転生体は幻術にかかっていません。一度死んだ魂には効かないということでしょうか。
本来なら穢土転生体は、今ここにいない人達です。
ただし動ける人物がいるということは、何かの突破口になりそうです。
ちなみに大蛇丸は精神の入れ物として肉体を何度か替えていますが、死んだことはないので、しっかり幻術にかかっていましたね。

神樹に繋がれかかってるヒナタが、最後にナルトの名前を呼びます。

それに答えるようにナルトが反応していました。
九尾のチャクラをコントロールした時以上に、今のナルトの感知能力は上がっていますので、ヒナタの危機を感知したのでしょう。
ナルトとヒナタが強い絆で繋がっていると感じられる描写です。
ナルトはすぐに助けに行こうとしますが、冷静なサスケに止められます。
この状況ではサスケの判断が正しい。
考えるより先に体が動くナルトと、分析してから動くサスケは、お互いを補完し合うよい関係です。

空に浮かぶカグヤの顔は凄みがありました。女性なのにすごい迫力です。
一瞬、女装したマダラかと思ってしまいました……。

忍び世界の混乱と葛藤は、カグヤがチャクラの実を奪ったことから始まっています。
もしかするとカグヤは六道仙人のように意識が存在していて、自分の過ちを正すために、すべてを元に戻そうとしているのでしょうか。
そんな気もしてきます。

 

「どんな術にも、弱点となる穴は必ずある」

これはイタチの言葉です。

(551話・コミック巻ノ58)

 

限月読にも穴があるのでしょうか。

どうやって無限月読を破るのか。次回以降が楽しみです。

 

NARUTO―ナルト― 58 (ジャンプコミックス)

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