NARUTO・76話「キバの逆転!!ナルトの逆転!!?」
影分身を上手く使い、本体は赤丸に変化して、キバを欺いたナルト。
ヒナタ:「ナ…ナルトくん… す…」
サクラ:「すごいじゃない! ナルト!!」
紅もアスマも、万年ドベだったナルトの成長を思い知らされます。
シカマル:「…どーやら あのナルトじゃねーみたいだな」
いの:「うん」
しかしキバの担当上忍の紅は、キバの成長はナルト以上だと自信があるようです。
キバは影分身のナルトが捕獲している赤丸に、兵糧丸を投げて食べさせます。
キバは、一気にケリを付けるつもりです。
「グルルル グルルル…」
唸り声を上げる赤丸。
赤丸の毛色が赤に変わり、自力でナルトの腕から脱出します。
キバも兵糧丸を飲み込みます。
キバの肩に赤丸が飛び乗った。
ワンワン(擬人忍法)(ぎじんにんぽう)!!
擬獣忍法(ぎじゅうにんぽう)!!
獣人分身(じゅうじんぶんしん)!!!
キバが二人!?
どちらも獣のような、凶暴な顔つきになっています。
ナルト:「な… なんか目がヤベーってばよ! 変な術使いやがって!! これってばドーピングじゃねーの! いいのか コレェ!!?」
ハヤテ:「ハイ! 兵糧丸は忍具の一つですから!」
シカマル:「!? なんだ? 今何喰ったんだ!?」
チョウジ:「兵糧丸だよ…」
チョウジ:「兵糧丸は服用した兵が 三日三晩休まず戦えるとまで言われる秘薬だよ 高蛋白で九州も良くて ある種の興奮作用 鎮静作用の成分が練り込まれている たぶん今キバと赤丸のチャクラは 一時的に倍増してるよ………」
チョウジは兵糧丸に詳しいですね。兵糧丸に詳しい理由は、後のエピソードでわかります。
アスマ:「ナルトの奴マズイな… チャクラを体中に張り巡らし 獣そっくりに活動するバリバリの戦闘タイプ…キバにはもってこいの丸薬だからな…」
キバ:「行くぜェ!! 四脚の術(しきゃくのじゅつ)!!!」
ナルトは体中のチャクラを足に集めても、逃げるのが精一杯です。
ナルトに隙ができました。
キバ:「くらえ!! 獣人体術奥義(じゅうじんたいじゅつおうぎ)!! 牙通牙(がつうが)!!!」
ナルトは口から血を吐いて倒れています。
キバ:「この辺が実力の差ってやつだ」
ナルト:「オ…レは……火影に… …こんな…ところ…で…」
キバは「自分より弱いくせに」と馬鹿にします。
キバ:「お前 本心じゃ火影になれるなんて思ってもねーくせに!! 強がってんじゃねー!! クク… 火影ならな…オレがなってやるよ!!」
対戦を見守っているヒナタは、幼い頃からのナルトの言動を振り返って、心中でキバの言葉を否定します。
(ヒナタ):ち……違うよ…キバくん…
(ヒナタ):ナルトくんは私と違って ずっと自分の価値を信じてた…
本当にすごいなぁと思ったもの… それがどんなに大変なことか…私には分かるから…
………それなのに 昔はただの1人もそんなナルトくんを見ようとはしなかった…
本当のナルトくんを認めようとはしなかった……でも……
サクラ:「立てー ナルトー!!」
ナルトが立ち上がります。
(ヒナタ):今は みんなが見てる…みんなが認めてる
ナルト:「オレと火影の名を取り合ったら… お前ェ負け犬になンぞ!!」
キバはもう一度同じ技で攻撃します。
一度見た技とはいえ、何度も避け切れる技ではありません。
キバは兵糧丸でチャクラが増幅されているので、まだスタミナが残っていそうです。
2人(1人と一匹)で攻撃してきますが、キバの方をやらないと意味がありません。
それにはどちらがキバなのか、見極めなくてはなりません。
ナルトは何かを思いつきます。
変化(へんげ)!!
ナルトはキバに変化します。
全員の動きが止まります。3人のキバがお互いを見合っています。
サクラ:「………なるほど 考えたわねナルト!」
本物のキバには、どちらがナルトで、どちらが赤丸か分からない。
赤丸も、どちらが主人で、どちらがナルトか分からない。
ナルトにとっては、どちらも敵。おかまいなく攻撃できる。
キバは変化の術は効かないと言います。
動くキバ。
2人のキバの内、1人を殴りつけます。
キバ:「におうんだよなぁ… オレたちの嗅覚をナメるなよ ナルト……」
キバはチャクラを鼻に集中することで、嗅覚を通常の何万倍にもできる能力を持っていました。当然臭いで人を判別することができます。
倒れているナルト(姿はキバ)を見て、キバは勝利を確信します。
ボ ン
キバ:「赤丸!!」
倒れているキバが赤丸に変わります。
あれ? キバがナルトだと思って殴り倒したのは……赤丸!?
ナルトに出し抜かれたキバは、別の術を仕掛けます。
だんだん本気モードになるキバ。
今のナルトができる忍術は、影分身の術と変化の術しかありません。
攻撃の破壊力は、圧倒的にキバの方が上です。まともに喰らったら、ナルトに勝機はありません。
キバの隙を突きたくても獣のように動きが速いので、ナルトは逃げるのが精一杯です。
キバは見境なく熱くなる子ではなく、1つの術がダメなら次の術と、冷静に判断して戦っています。
鼻が利くなど、特異な能力も兼ね備えています。
さすがは紅が評価をしているだけの実力があります。
ナルトは学校では成績が最下位でしたが、実戦の中で体得してきた応用力と元イタズラ好きの発想で、2つしかない忍術をフルに活用しています。
今振り返ると、必殺技の螺旋丸を習得するまでは、ナルトはずっとこういう戦い方をしてきていたんですよね。
使える忍術は、影分身の術と変化の術のみ。
あとは、体術、手裏剣などの基本技術だけ。
ちょうど今、684話が掲載されたジャンプが発売されて、その中でナルトが「基本に立ち返る」という発言をしている場面があります。
もしかすると、こういう戦い方のことを言っているのかなと思いました。
(76話は、コミック巻ノ9に収録されています)
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