抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・77話「ナルトの奇策!!」

赤丸がぐったりして倒れています。
キバがナルトだと思って殴ったのは、赤丸だったの!?

 

シノ:「どういう事だ…!? キバの鼻がナルトと赤丸を取り違えるなど……」

 

キバは気が動転しています。
「ちくしょう!! 一体どーなってやがる…!?」

 

キバ:「じゃあ てめーがナルトかぁ! なめやがって!!」

 

もう一人のキバを思い切り殴ります。
殴られたキバは赤丸の姿に!

 

驚くキバ、サクラ、リー。

 

カカシ:「ま! 元イタズラ小僧の発想だな…」
紅:「やられた!

 

最初に倒した赤丸が起き上がります。

 

ボ ン

 

振り返ったキバが見たものは、ナルトの姿。

 

ナルト:「オラー!!!

 

ナルトが思い切りキバを蹴り倒します。

 

最初に臭いでバレてキバに殴られた時に、ナルトは瞬間に赤丸に変化をして、あたかも赤丸の方がやられて、擬人変化が解けたかの様に見せかけたわけです。

 

チョウジ:「ナルトってあんなに頭のキレ良かったけ…………」

 

我愛羅もじっと見つめています。
起き上がったキバ。ぐったりと伸びている赤丸を見ます。

 

ナルト:「術は良く考えて使え! だから逆に利用されんだってばよ! バーカ!!」

 

キバはナルトのペースに乗らないようにと、自分に言い聞かせます。
むやみに熱くなりません。この子は意外と冷静で賢い。
実際にナルトは、キバの動きについていけていません。
まだ自分の方が優位だと、キバは分析します。
ナルトの動きを良く見て隙を突けば、四脚の術で確実に後ろが取れる。

 

ナルト:「へっ… やっと本気になりやがったかキバ…  じゃあ…オレのとっておきの新必殺技でケリをつけてやるってばよ!!」

 

ナルトは印を結びます。

 

ナルトの言葉に、キバ、サクラ、カカシ、リー達みんなが「?」状態です。
ナルトったら、いつの間に新技を?

 

キバは技を出させなければいいと、手裏剣で攻撃します。
ナルトは手裏剣を避けるのに必死。
隙ができたナルトに、キバは四脚の術を発動します。
印を結ぶナルト。
しかし動きはキバの方が速い。
キバがナルトの背後に回り込んだ!

 

プゥ〜

 

キバ:「ウギャーーーーーーー!!

 

ナルトの屁の臭いに、キバが悶絶しています。

 

カカシ:「速い動きと良くきく鼻… 擬獣忍法がアダになったな……」
紅:「今キバの嗅覚は通常の何万倍にも…!」

 

屁が出たのは偶然ですが、カカシは「さすが意外性No.1の忍者だけあるわ…」と妙に感心しています。

 

キバはふらふらして隙だらけです。

 

ナルト:「くっそー! 力みすぎた……  だけどこっからが新技の見せどころだってばよ!!」

 

影分身の術!!!

 

ナルト:「よーーしィ! 今までやられた分 一気に返すぜェー!!」

 

4人の影分身達が一人ずつ、キバを蹴り上げます。

 

う!!」「ず!」「ま!」「き!」「ナルト連弾ー!!

 

最後は本体が、キバを上から蹴り落とします。

 

ナルトの新技は、サスケの獅子連弾のパクリだ〜。(68話
カカシが呆れ顔です。

 

ハヤテがキバの様子をチェックします。

 

ハヤテ:「勝者 うずまきナルト!」

 

リー:「オオオーーーー!!
サクラ:「しゃーーーんなろーーー! いい感じーーー!!
シカマル:「あのナルトがキバに勝ちやがったぜ!!」
(ヒナタ):…うん!

 

(ナルト):………オレってば………… 強くなってる…!!

 

ナルトは自信が出てきたようです。

 

試合会場から上がってきたナルトに、ヒナタはドキドキしながら声をかけます。

 

ヒナタ:「…ナ…ナルトくん……」
ナルト:「?」

 

ヒナタは薬を差出します。
紅はヒナタの気持ちを察します。

 

ナルト:「……何だ コレ?」
紅:「…塗り薬よ」
ナルト:「………なんでオレに…?」

 

顔を赤らめて、何も言えないヒナタ。

 

紅:「………… もらってやりな…ナルト」
ナルト:「んー…うん! サンキュー お前いー奴だな! ヒナタ!」

 

その様子を、ネジが苦々しそうに見ていました。

 

ネジ:「フン… ずいぶんと気楽なもんだな… ………ヒナタ様

 


ついに第三の試験の予選を突破したナルト。
皆のアカデミー時代のナルトの印象を、完全に覆しました。

 

カカシとの鈴取り合戦でも、影分身を陽動に使いましたし、”波の国任務”でサスケと共闘し、影分身の術+変化の術で、再不斬の水牢からカカシを救っています。(14話15話

 

影分身の術+変化の術は、ナルトの基本戦術といえるでしょう。

 

大相撲では「強い横綱は自分の型を持っている」といいます。
自分の型に持ち込めれば勝てる技能と自信。
自分の型が決まらない力士は上に上がれないし、横綱になっても長くその地位にいられないそうです。

 

それと同じように、ナルト達もそれぞれの能力に合わせて自分の型を作り、さらに型を磨いていっているといえます。

 

ナルトは抽象概念に弱いので、書物や文字から学ぶことが苦手です。
典型的な体で覚えるタイプ。ナルトにとっては、体験が書物と同じです。
体験を通して学び、成長しています。

 

74話にも描写されていましたが、ヒナタを見るネジの表情が怖いですね。

 

カメラワークでいえば、最初はナルトのすぐ側にあったカメラが徐々に引いていって、ナルトの周辺の人達も写し始めている、そんな印象を受けます。
ナルトに関わる人物達の情報が、だんだん開示されていきます。

 

(77話は、コミック巻ノ9に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ9) (ジャンプ・コミックス)

NARUTO (巻ノ9) (ジャンプ・コミックス)