NARUTO・12話「終わりだ!!」
再不斬:「写輪眼のカカシと見受ける… ……悪いが じじいを渡してもらおうか」
ナルトもサクラも、シャリンガンって何?って感じです。
ピクンと反応したのはサスケ。
カカシは、卍(まんじ)の陣でタズナを守るように指示を出します。
「お前達は戦いに加わるな それが ここでのチームワークだ」
カカシは、額当てで隠していた左目を出した……。
ナルト:「な… なんだァ… この目ェ!?」
瞳に、3つの勾玉のような文様が浮かんでいます。
噂に聞く写輪眼を早速見られるとは光栄だ、と再不斬は言います。
瞳術の使い手は、すべての幻・体・忍術を瞬時に見通し、跳ね返す眼力をもっている。
写輪眼は、瞳術使いが特有に備え持つ、瞳の種類の1つ。
サスケ:「…しかし写輪眼の持つ能力はそれだけじゃない」
サスケは写輪眼の知識があるようです。
それ以上に怖いのは、その目で相手の技を見極めコピーしていまうこと。
再不斬が霧隠れの暗殺部隊にいた頃に、携帯していた手配書(ビンゴブック)にカカシの名前が載っていたと言います。
千以上の術をコピーした男…コピー忍者のカカシ。
再不斬の話を聞いて、サクラは、火影のじいさんにしろ、この先生にしろ、そんなにスゴイ忍者だったの!?と内心で驚いています。
サクラちゃん、人は見かけによらぬものなのよ。
ナルトも仰天!
サスケは、どういうことだと納得がいかない様子です。
写輪眼は、うちは一族の中でも一部の家系に表れる特異体質。
カカシはうちは一族ではありません。
ちなみに、この時サスケは、まだ写輪眼を開眼していません。
さて話は終わり。再不斬が動きます。
池の水面に立ち、術を発動します。
「忍法… 霧隠れの術」
再不斬の姿が消えた!
再不斬は、無音殺人術(サイレントキリング)の達人。
気がついたらあの世だったなんてこともある。
カカシは、自分はまだ上手く写輪眼を使いこなせていないので、ナルト達に気を抜かないように指示します。
霧がどんどん濃くなっていきます。
どこからか声が聞こえます。
「……さて…どの急所がいい? クク…」
怖エ〜〜。
緊迫感が高まります。
再不斬相手では、さっきの二人組のように捕獲は無理。殺すか殺されるかしかない。
カカシの全身から殺気が漲ります。
ぞく!とする三人。
サスケ:「ス… スゲェ 殺気だ!」
サスケの全身から冷や汗が流れます。この子がこんなに怯えるなんて珍しい。
小一時間もこんなところに居たら、気がどうにかなってしまう。
上忍同士の殺気に、完全に呑まれてしまいました。
いっそ死んで楽になりたいくらいだと、全身の震えが止まりません。
カカシがサスケに声をかけます。安心しろ、死んでも守ってやる、と。
「オレの仲間は 絶対 殺させやしなーいよ!」
笑顔で振り返るカカシ。カカシを見つめる三人。
この台詞も、物語の重要なキーフレーズだったとは、後にわかります。
再不斬:「それはどうかな……?」
タズナを囲んでいる三人の間に、再不斬が出現!!!
大刀・首切り包丁を振る再不斬。カカシが割り込む!
カカシの後ろに、もう一人の再不斬が迫ります。
再不斬は水分身を出していました。
大刀でカカシの胴体を切り裂きます……が、カカシも水分身でした。
この霧の中で水分身の術をコピーしたのか?と驚く再不斬。
再不斬の背後で、カカシがクナイを構えています。
スッゲェーと、ナルト達は驚くばかり。
しかし再不斬は、猿真似では自分は倒せないと余裕の表情。
カカシVS再不斬の戦いは、始まったばかりです。
ナルト達は、初めて上忍対決を間近で見ます。三人とは圧倒的なレベルの差です。
冷静沈着なサスケでさえ、恐怖で震えが止まりませんでした。
Dランク任務しか経験していない三人には、かなり過酷な状況です。
三人は、忍者になること、忍者であることの実態を、目の当たりにするわけです。
実戦を通して、新米下忍の彼らが、何かを掴み取り成長していきます。
彼らにとって初の忍者対決。何を学んでいくでしょうか。
(12話は、コミック巻ノ2に収録されています)
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