NARUTO・14話「秘策…!!」
記念すべき、ナルトとサスケの初の共闘が始まります。
懐かしいですね−。
「さーて 暴れるぜェ…」
ナルトは気合い十分です。
しかし、いくらナルトにやる気があっても、敵う相手ではありません。
カカシは、自分が捕まった時点で白黒はついている、早く逃げろと急かします。
自分たちの任務はタズナを守ること。目的を忘れてはいけません。
ナルトは訴えるような目で、タズナを見上げます。
元々は、タズナが嘘をついて、任務を依頼したことから始まっています。
タズナは、この期に及んで命が惜しいとは思わない、思う存分闘ってくれ、と言います。
任務外だといってナルト達が撤退していたら、自分は確実に殺されている。
それならここで、ナルト達と一緒に死んでも同じこと。
そう腹を決めたと思います。
サスケ:「フン……という訳だ」
ナルト:「覚悟はいいな…」
サスケの”フン”が出ましたね〜。
再不斬は、いつまでも忍者ゴッコかと、二人を馬鹿にします。
「オレぁよ… お前らくらいの歳の頃にゃ もう この手を地で紅く染めてんだよ…」
再不斬の迫力にぞっとするナルト達。
”鬼人 再不斬”の異名の由来は、霧隠れの里が”血霧の里”と呼ばれた頃にあります。
当時の霧隠れの卒業試験は、なんと生徒同士の殺し合いでした。
仲間同士が二人一組になって、どちらかの命が尽きるまでやり合う。
ある年の卒業試験で、なんのためらいもなく、幼い少年が100人を越える受験者を皆殺しにした、それが再不斬でした。
アレは楽しかったという再不斬の目は、残忍そのものです。
恐怖にひきつる二人の顔。
隙を突いて再不斬がサスケを攻撃。体術でサスケを地面にたたき伏せます。
一撃でダメージを受けるサスケ。再不斬に踏みつけられています。
ナルトは影分身の術で再不斬を攻撃します。
かなりの数の分身に再不斬は驚きますが、まったく相手になりません。
この隙にサスケは起き上がります。
ナルトは、この手しかないと、サスケに大型の手裏剣を投げて渡します。
サスケはキャッチした瞬間、ナルトの意図を察します。
サスケ:「風魔手裏剣 影風車!!!」
大型手裏剣を、再不斬へ投げつけます。
手裏剣は水分身を素通りして、再不斬の本体へ。本体を狙う作戦です。
しかし飛んでくる手裏剣は、簡単に受け止められてしまいました。
……が、もう1枚の手裏剣が!!
手裏剣の影に、2枚目の手裏剣が仕込んでありました。影手裏剣の術。
残念ながら、2枚目は避けられてしまいます。
ニヤっと微笑むサスケ。
なんと2枚目の手裏剣は……ナルトが変化したもの!
変化を解いたナルトがクナイを構えます。
不意を突かれた再不斬!
反撃開始です!!
ナルト達と同じ年頃に、すでに人を殺した経験がある再不斬。
反対に、忍者が死と隣り合わせであることが、実感できていなかったナルト達。
再不斬が言った、死線を越えた者を本当の忍者というのは、ある意味当っています。
つまり、覚悟が出来ているかどうか、胆力の問題です。
再不斬から見ると、ナルト達が人を殺した経験がないことは丸見えでしょうし、忍者ゴッコをしているガキと同じだと思うのも無理はないでしょう。
再不斬とナルト達では、明らかに経験値に差がありすぎます。
再不斬に威圧されて、ひるんだ隙にサスケは攻撃を食らいます。
再不斬の足の下に踏みつけられて身動きできないサスケでしたが、ナルトの攻撃によって、再不斬の足下から脱出しました。一人では無理でも、二人ならできる。
力の差は歴然ですが、ここまで来て後には引けません。
ナルトは13話で言った、”作戦”を実行します。
サスケは、ナルトが投げた手裏剣を受け取った瞬間に、この手裏剣がナルトが変化したものだと理解します。カンがいいですね。
ナルトは、”自分を投げろ”と言っているわけです。
ナルトの意図を受け取ったサスケは、本物の手裏剣を1枚足して、影手裏剣の術を使います。
私は、これはサスケの判断だったと思います。
再不斬に接近できるように、ナルトは手裏剣に変化した自分を投げるところまでしか想定していなかった。それに陽動作戦をプラスしたのは、サスケの咄嗟の判断ではないかと思います。
今のナルトに、そこまで複雑な作戦が立てられるとは思えません。
ナルトが作戦の方向性を決める→サスケが成功率を上げるために工夫を加える、という流れに見えるのです。
さあ、再不斬を出し抜いて後ろを取ったナルト。反撃は成功するでしょうか。
(14話は、コミック巻ノ2に収録されています)
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