NARUTO・34話「侵入者!?」
波の国から里へ帰ったナルト達。
今までと同じく、下忍相応の任務に励んでいるようです。
朝起きて食事を済ませて、ナルトは張り切って任務に出かけます。
波の国ではお互いを助け合ったナルトとサスケですが、里へ戻ってから様子が変です。
サクラは2人の仲の悪さに気詰まりで、居づらそうです。早くカカシ先生が来ないかと待ちわびます。
しかしカカシは集合時間より三時間も遅刻です。
「今日は道に迷った」と言い訳するカカシ先生に、大ウソつくなとサクラは激怒。
最近簡単な任務ばかりで、ナルトはストレスが溜まっています。
どうもそれだけではなく、サスケばかりに良いところを持っていかれているせいもあるようです。
今日の任務終了。
またまたサスケが活躍したようです。ナルトは傷だらけです。
カカシ:「んーーーーーーーーーーー… 最近チームワークが乱れてるなぁ」
ナルトはチームワークを乱しているのはサスケだと糾弾します。
サスケはナルトの方だと反論します。
サスケ:「そんなに オレにカリを作りたくねーなら オレより強くなりゃいーだろが」
サクラは何だか昔より仲が悪くなったと不安そうです。
私はナルトとサスケは仲が悪くなったのではなく、それぞれの気持ちの違いだと思います。
ナルトはいつも自分より先を行く、サスケに追いつきたいという気持ちがあります。
それにサスケが自分を、格下と見ていることは感じているでしょう。
ナルトはサスケと対等になりたい、自分を認めて欲しいと思っています。
他者が自分を「認めてくれる」ことは、幼少の頃から阻害されてきたナルトには、とても重要なことです。
仲間だと思うから、自分を認めて欲しいのです。
一方サスケは”波の国任務”で、白のような忍がいることを知りました。
サスケの目標は「イタチを倒すこと」です。
里の外には自分より強い忍がゴロゴロしているのに、こんな任務ばかりやっていられるかと焦っています。
サスケはナルトが嫌いなわけではなく、目線が里の外へ向いているのです。
34話の時点では、サスケはナルトを格下だと思っていますから、ナルトのことは眼中にないのです。
自分より弱いナルトに構っている暇はありません。
サスケはより強くなりたいという気持ちで一杯です。
この2人のズレが、チームワークを乱している原因だと思います。
伝令の鳥(鷹?鷲?)が飛んできます。
カカシはそれに気がつきます。
七班はここで解散。それぞれ帰途につきます。
サクラは遠回しにサスケをデートに誘いますが、ナルトと同じだと言われてしまいます。
ナルトと同じと言われて、サクラは大ショックです。
サスケ:「オレに構うな そんな暇があったら術の一つでも練習しろ」
サスケの言うとおりです。忍として実力をつけなければならないのに、サクラにはその気構えが見られません。
追い打ちをかけるように、「はっきり言って実力はナルト以下だ」とまで言われてしまいます。
サクラはどの任務でも、一番良いところが無いのは自分だとわかっていました。
カカシはその場を去ります。
ナルトの後ろに動く箱がすり寄ってきます。岩の模様が描いてあるので、岩に隠れているつもりのようです。
箱から出てきたのは、木ノ葉丸と彼の同期の男の子と女の子の3人でした。
3人ともアカデミー生だった頃のナルトを真似て、ゴーグルをしています。
ゴーグルと言えば、オビトも少年時代はゴーグルをしていたんでしたね。
オビトの場合は額当てをしても、ゴーグルを手放しませんでしたが。
オビトとナルトは性格だけで無く、やることも似ています。
木ノ葉丸から最近冷たくなったと言われるナルト。
女の子がナルトに、リーダーはこれからヒマかと尋ねます。
ナルトはいつの間にか、この子達からリーダーと呼ばれているようです。
ナルトは修業があると答えます。
彼らと忍者ごっこする約束をしていたようですが、すっかり忘れているようです。
忍者が忍者ゴッコしてどうするんだと、サクラは脱力。
サスケからシビアな一言を言われたのも影響していそうです。
その頃カカシは任務の報告書を上げていました。
預かったイルカはナルトの様子を尋ねます。
イルカ:「ナルトの奴… 仲間とうまくやれてますか?」
さすがイルカ先生、鋭いってばよ。
イルカは最近忙しいらしく、ナルトに会えていないようです。
カカシは知っての通り、あのサスケも一緒なのでライバル視してはギクシャクしているが、結果として実力はバリバリに伸びていると伝えます。
木ノ葉丸がナルトに、サクラは彼女かと尋ねたのが引き金になり、サクラの怒りが爆発。
サクラから逃げ出す4人。
前を見ていなかった木ノ葉丸は、人とぶつかってしまいます。
伝令の鳥は、アスマと紅にも届いていました。
紅は、キバ、シノ、ヒナタを鍛えていたところ。3人はバテバテです。
アスマは茶屋で、シカマル、チョウジ、イノと一服しているところ。
紅班とアスマ班の違いが可笑しい。
木ノ葉丸は見たことのない2人組の忍に捕まります。
2人は砂隠れのテマリとカンクロウです。
カンクロウ:「いてーじゃん くそガキ!」
テマリ:「やめときなって! 後でどやされるよ!」
ナルト:「こら デブ! その手を離せってばよ!!」
ナルトは突っ込んで行きますが、何かに足を取られて転んでしまいます。
カンクロウ:「なんだ弱いじゃん 木ノ葉の下忍ってのはよォお!」
伝令を放ったのは三代目火影でした。
招集がかかった中忍と上忍達が集まっています。
一週間後に中忍選抜試験を始めると三代目は宣言します。
ナルト達は波の国から戻って、日々の任務をこなしています。
命懸けでお互いを守り合ったナルトとサスケなのに、帰国してからギクシャクしています。
ナルトとサスケはお互いを嫌っているわけでは無いのですが、目指すものが違うので上手く噛み合っていません。
ナルトは波の国でサスケとの差を思い知らされて、何とか追いつきたい、認めてもらいたいと強く思っています。
そのため、ことある毎にサスケを意識し、絡み、張り合う形になってしまっているのでしょう。
サスケは世の中には自分より強い者がたくさんいることを知って、焦りを感じています。
自分より弱いナルトがことごとく絡んでくるのが、正直うざったいのだと思います。
実際にサスケは、暇があればナルトやサクラとつるむよりも、修業に励みたいと思っています。
ナルトは身近な人がライバル、サスケは他国の強い忍がライバルというのが、今の2人の違いです。
2人の目線が違っているので、上手く噛み合うはずがありません。
サクラはチャクラコントロールだけは、サスケよりも上でしたが、実戦ではナルトとサスケの方が活躍しています。
サクラもその点については自覚をしていて、サスケにはっきりと指摘されて落ち込んでいます。
波の国であんな目にあっても、サクラの心の中の優先順位は、恋愛が一位を占めています。
そもそもサクラは他の2人に比べて、忍者になる強い動機がありませんでした。
修業に励むより、サスケと仲良くなりたいというのが本音です。
こんな状況下で、中忍選抜試験の開始が宣言されました。
ナルト、サスケ、サクラは試験にどう挑むのでしょうか。
特にサクラは今のような心構えで、試験に臨んで大丈夫なのでしょうか。
(34話は、コミック巻ノ4に収録されています)
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