抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・47話「捕食者!!」

突風で吹き飛ばされたナルトが、起き上がります。
自分がどこにいるのかわかりません。
2人を探すナルトの目の前に、巨大な蛇が姿を現します。
大蛇はナルトを襲います。
ナルトは大蛇の頭をかわしますが、尻尾に巻かれてしまいます。そのまま口の中へ。
大蛇に飲み込まれてしまったナルト。
腹の中で暴れますが、出ることができません。

 

ナルトに化けていたのは草隠れの忍でした。
サクラは試験開始前の、この忍とアンコのやり取りを思い出して、「不気味すぎる」と警戒します。

 

草忍:「…私達の『地の書』欲しいでしょ… キミ達は『天の書』だものね…」

 

草忍は持っていた「地の書」を飲み込んでしまいます。人間か?ってくらい不気味な人です。

 

草忍:「さあ… 始めようじゃない…… 巻物の奪い合いを… 命懸けで」

 

草忍を目を見たサスケとサクラに、衝撃が走ります。
いきなり2人の額にクナイが刺ささります。えっ、死亡!?
これは幻術では無くて、2人のイメージでした。
サスケは嘔吐してしまいます。

 

草忍の殺気だけで死をイメージさせられた上、嘔吐までしてしまって、サスケは相手がただ者ではないことを知ります。
サクラに声をかけますが、サクラは完全に錯乱していて座り込んだままです。
まともに闘えません。これはまずい。
ここは逃げるしかないと考えますが、サスケも恐怖で体が動かないようです。

 

草忍は2人を狙ってクナイを飛ばします。
サスケはサクラを抱えて回避します。

 

サスケが動けたのは、恐怖を痛みで消し去るために、クナイで自分の足を刺したからでした。とっさの判断です。
草忍もサスケの能力の高さを認めます。

 

一方大蛇の腹の中にいるナルトは、「このままでは溶けてしまう」と焦ります。
吐き出させるにはどうしたらいいか考えます。
波の国でサスケと食事のおかわりの競争をして、吐いた時のことを思い出します。

 

ナルト:「くらえ!! 影分身の術!!

 

大蛇のお腹が一気に膨らんで破裂します。
脱出に成功したナルトは、サクラとサスケを探しに行きます。

 

サスケに「大丈夫?」と声をかけるサクラ。サスケはとっさにサクラの口を手で押さえます。
サスケは早く逃げないと見つかってしまうと、逃げる算段を考えます。一人でブツブツ言っています。
サクラはこんなに取り乱しているサスケを見るのは初めてです。
サクラは蛇が接近しているのを見つけますが、サスケに口を押さえられているので伝えられません。
サスケの手を無理矢理外して、蛇の接近を知らせます。
サスケは気が動転して蛇に気がつかなかったと、己の迂闊さに舌打ちします。

 

蛇がサスケを襲います。蛇と先ほどの草忍の顔が、サスケの中で重なります。
恐怖が甦ってくるサスケ。

 

サスケ:「うわぁあああ 来るなあぁ!!

 

闇雲に手裏剣を放ちます。
手裏剣は蛇の頭に命中して、蛇が倒れます。
その蛇の中から、例の草忍が出てきました。

 

草忍:「お前達は 一瞬たりとも気を抜いちゃダメでしょ… 獲物は常に気を張って 逃げ惑うものよ…… 捕食者の前ではね

 

草忍は蛇のように体を木に巻き付けて、2人に向かっていきます。もう、この人普通じゃない。
恐怖で顔が引きつるサスケとサクラ。

手裏剣とクナイが草忍に向かって飛んで来ます。

 

ナルト:「悪いなサスケ… 合い言葉は……忘れちまったぜ!

 

ナルト参上!


不気味な草忍に狙われた3人。
この人は明らかに普通の忍ではありませんね。レベルが高いというよりも、異質な感じです。人とは思えません。
巻物を奪って試験に合格するという目的よりも、違う目的で動いている感じです。
サスケの実力を確認している描写が所々に見られます。

 

大蛇に飲み込まれたナルトは影分身を使います。
脱出方法を思いつくきっかけが、19話の、食事の量でもサスケと張り合っていたあのエピソードとは、いかにもナルトらしい。
確かナルトは千人まで影分身を出せるんでしたね。
後に四尾に飲み込まれたときも、同じ方法で脱出しています。

 

霧隠れの鬼人・再不斬とはタイプが違う、妖怪のような敵に、さすがのサスケも恐怖で気が動転しています。
この草忍との出会いが、サスケの人生を変えていく最初のきっかけになるとは、ナルト達は知る由もありません。

 

(47話は、コミック巻ノ6に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ6) (ジャンプ・コミックス)

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