抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・46話「合言葉は…!!」

第二の試験がスタートしました。

 

キバは全員が塔を目指しているので、塔の近くに罠を張るのが利口だと、シノとヒナタに話しています。
キバの犬(赤丸)が人の気配を察知します。
キバ達が目立つところで立ち止まっているので、早速別のチームに見つかったようです。
ところがその内の1人が、急にしゃがみ込んでしまいました。
首筋に大きなヒルが食いついています。
突然上から、ヒルの大群が落ちてきます。キバ達を狙っていたチームは、全員ヒルの餌食になってしまいました。

 

キバ:「木ノ葉のトビヒルは発汗・体温を感知して集団で獲物に飛びかかる …5分も吸血され続ければ あの世行きだ その習性を利用して敵の逃げ道に罠を張る いっちょあがり!」

 

ヒルに襲われて動けなくなった3人は、キバが仕掛けた網にかかり、宙吊りになります。
ええ〜、意外と残酷じゃない!?
3人の叫び声がゲートの外のアンコに聞こえます。

 

アンコ:「早速−−−−−−−始まったか」

 

叫び声はナルト達にも聞こえたようです。

 

サクラ:「……今の 人の悲鳴よね!? …な …なんか緊張してきた……」

 

ナルトは「どうってことない」とサクラを励ましますが、自分も緊張しています。
サクラの前で立ちションをしようとするナルト。ナルト、それはないでしょ。
案の定、草陰に行けとサクラにドツかれます。

 

ナルト:「あーーーー すっげー出た〜〜〜 すっきりー!!」

 

サクラは「だからレディの前で」とドツこうとします。
ところがナルトを殴ったのはサスケでした!
そこまでしなくてもと、サクラは仲裁に入ります。

 

サスケ:「本物のナルトはどこだ!」

 

ナルトは右利きなのに、手裏剣ホルダーが左足についていること。
試験開始前にアンコに付けられた頬の傷が無いこと。
この2点からサスケはニセモノと見抜きました。
手裏剣ホルダーが逆とは、ちょっとマヌケかな、この人。

 

バレた忍は「巻物を持っているのはどっちだ」と攻撃してきます。
ナルトは持っていなかったようですね。
サスケは火遁・鳳仙花の術で応戦。
サスケを呼ぶ声が聞こえて、サスケは縛られて転がっているナルトを見つけます。
サスケはクナイを投げて、ナルトの縄を切ります。
ところがその一瞬の隙をつかれて、起爆札付きクナイで攻撃されてしまいます。
敵に後ろを取られてしまったサスケ。ピンチです。
そこへクナイが飛んできます。避ける敵。ナルトが助けに来ました。
サスケは足の裏にチャクラを集めて、ナルトが投げたクナイを吸着。
波の国での修業の成果を活かしています。
吸着したクナイを敵にめがけて、足で投げます。同時に敵に向かって飛びます。
投げたクナイを手にして、敵の右腕を刺します。
サスケは殺さないみたいですね。

 

サスケ:「手荒いがこうするしかなかった…! ボケボケすんな! こいつ1人とは限らない! いいか! 気をぬいたら 本気で殺されるぞ!!

 

敵は1人でやって来たので、そのまま逃げてしまいました。3対1では分が悪い。

 

3人で作戦会議です。
サスケが2人に指示を出しています。
もし3人がバラバラになった場合、仲間であっても信用しないこと。
合い言葉を決めるので、合い言葉を間違った場合は、どんな状況でも敵と見なすこと。
サスケは合い言葉を決めます。割と長い合い言葉です。
ナルトは覚えられるわけないと不満です。
さすがサクラは一発で暗記OKです。
この会話を、土の中に隠れて聞いている忍がいます。

 

行動を開始しようとした3人を、新たな攻撃が襲います。
ものすごい突風で飛ばされて、バラバラになる3人。

 

サクラと再会したサスケは合い言葉を問います。スラスラ答えるサクラ。
ナルトも合流しました。ナルトも合い言葉を答えます。
いきなりサスケは、ナルトを攻撃します。ナルトは攻撃をかわします。

 

サスケ:「今度は オレの攻撃をよけるほどの奴か…」

 

答えられたのに攻撃するとは、サクラはサスケの行動に合点がいきません。
ナルトに化けていたのは、試験開始前にアンコにクナイを返した、草隠れのくノ一でした。

サスケは初めから、盗聴されていることに気がついていたのです。
だからわざとナルトが覚えられない、長い合い言葉に決めたのでした。

 

草忍:「なるほど… つかれも油断もないってわけね… 思った以上に楽しめそうね…」


試験開始直後から、血で血を洗う展開が始まります。
トビヒルの性質を利用して、敵を網で捕獲するとは、キバチームはなかなかやりますね。
ホームグラウンドでの試験ですから、木ノ葉の自然を熟知してるチームには有利な面があります。
意外と残酷だったのはびっくり。キバは殺し合いになることには、躊躇しないようですね。
忍なら当たり前のことです。

 

対してサスケは殺しを避けています。敵の急所を衝くこともできた状況に思えますが、負傷させただけです。
流血騒ぎになって驚くサクラに、「手荒いがこうするしかなかった」と言っています。
右腕を傷つけた程度で「手荒い」とは、ずいぶん紳士的です。
これは試験であって、”波の国任務”のような戦闘ではないと思っているのかもしれません。

 

ナルトが足を引っ張っている格好になっています。
二度も敵になりすまされて、良いところがありません。
決定打はすべてサスケの攻撃です。
サスケはナルトが簡単に敵に捕らえられて、縛られていたことに呆れていましたし、間の悪いナルトをフォローしながら闘っていて大変そうです。
当然のことながら、作戦会議はサスケが仕切っています。
ナルトに緻密な作戦を立てるのは無理ですから、この成り行きは仕方がありません。
ナルトとサスケの違いが、対照的に描かれています。

草隠れの忍達は不気味な存在です。特にリーダー格のくノ一は怪しい。
45話で言っていた「あの三人」とは、ナルト達のことだったのですね。
単に巻物を奪いやすい、「ルーキー狙い」とは思えない節があります。

 

試験開始早々から危うい3人。どうやって切り抜けるのでしょうか。


(46話は、コミック巻ノ6に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ6) (ジャンプ・コミックス)

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