NARUTO・52話「使用の条件!!」
サクラのピンチを救ったリー。
サクラは「何でここに」と尋ねます。
リー:「ボクは… アナタがピンチの時は いつでも現われますよ」
かっこいいじゃないか、リー。
実のところは、この近くの場所でリスを助けた時に、サクラ達の戦闘に気がついたからみたいですね。
心の中でリスに「キミのおかげだよ」と声をかけ、逃がしてあげます。
優しい。
とりあえず最悪のピンチを脱したサクラ。意識が戻らないサスケとナルトを見つめます。
リーに礼を言います。
サクラはボロボロで、ふらついています。
リー:「前に一度行ったでしょ」
サクラ:「……え? ……」
リー:「死ぬまで アナタを守るって…」
サクラは36話で志願書を出しに行った時の、リーの言葉を思い出します。
リーは内心ガッツポーズ。
「くーーーー… 決まった 決まりましたよ ガイ先生!!」
ドスは、サスケはザクに任せて、リー達は自分が殺すと言います。
「あのゲジマユさん かなり体術に長けてる… 少しは遊べそうだな…」
ドスにまで「ゲジマユ」と呼ばれるなんて〜。
ドスが動きます。
サクラはクナイを投げてリーを援護します。しかし簡単に避けられます。
リーは地面に手を突っ込んで、木の根を引き出します。
木の根を盾にして、ドスの攻撃を防御します。
リー:「君の攻撃には何かネタがあるんだろ…? バカ正直には避けないよ 君の技は 前に見せてもらったからね…」
40話で、ドスがカブトを攻撃した時のことですね。
サクラはリーの強さに驚きます。
サクラが戦える状態では無いことは、リーにも一目見れば分かります。
1対3はさすがに分が悪い。
リーは賭けに出るしか無いと覚悟を決めます。1人ずつ全力でつぶすしかない。
ネジと別れた、シカマル、チョウジ、いのの3人は、弱そうなチームを探しています。
でも見つかりません。
シカマルは「自分達より弱いのはナルトチームくらいだ」と言います。
いのは「ナルトとサクラはヘボだけど、あそこには超天才のサスケ君がいる」と猛反対。
シカマル:「フン どうだかな… 実戦じゃあ その天才も 案外モロいもんだぜ」
シカマルは鋭い。
チョウジが指さします。
チョウジ:「あ!… サスケがぶっ倒れてる −−−−−でサクラが戦ってる」
いのはチョウジが指さす方を見て、衝撃が走ります。
一方、約束の時間になったので、待ち合わせ場所にいるネジとテンテン。
しかしリーが戻ってきません。テンテンは苛ついています。
ネジ:「おかしい… アイツ 時間だけは正確なハズ… …敵に出くわしたかな」
2人はリーを探しに行きます。
ガイ班の修業シーン。
ガイが3人に新しい技を教えています。
リー:「やったー!! ついに 会得できたぞ−−−−!!」
大木が真っ二つに裂けています。
ネジもテンテンも息が上がっています。
くやしそうなネジ。
結局、体得できたのはリーだけでした。
はしゃいでいるリーに、ガイからのメッセージがありました。
ガイ:「この技『蓮華』は−−−−− これより禁術として扱う」
せっかく体得した技を禁術にするとは、3人には理由がわかりません。
この技は筋細胞に多大な負担を強いる、いわば”捨て身の技”。
人間は普段20%程度の筋力しか使っていない。その理由は100%近い力を出せば、筋肉自体が崩壊するから。それで普段は脳が力を抑制している。
この技はチャクラで脳のリミッターを外し、人間の限界に近い力を練り出す技。
非常に危険な技のため、この技を使って良いのは、ある条件の時だけ。
音忍3人を相手にするリーは、今がその条件の時だと決意します。
腕に撒いた包帯を外すリー。
大切な人を守る時!!
ドスの目の前でリーの姿が消えます。ものすごい高速移動です。
ドスはリーの蹴りを受け、さらにリーが背後から包帯をドスに巻き付けて、身動きができないように拘束します。
ザク:「あれじゃ受け身もとれねェ!! ヤ…ヤバイ!!」
ザクは印を結びます。
「くらえ!! 表・蓮華!!」
敵を抱えて、頭から真っ逆さまに落下する技。
これは相当にダメージを与えられそうな技です。
ドスの頭が地面に激突します。
リーはいつもと感触が違うことに気がつきます。
ザクの術で堅い地面が、スポンジのように柔らかくなっていました。
ザクは土遁使いか?
ドス:「…恐ろしい技ですね… 土のスポンジの上に落ちたのに これだけ効くなんて… 次は ボクの番だ…」
リーは今の技で、まだ体が回復していません。
ドスが殴りにかかります。リーは回避します。
ドスの腕がリーの体を掠めます。
それだけで体がぐらつく、リー。
ドス:「君の技が高速なら−−−−− ボク達の技は音速だ 努力だけじゃどうにもならない…カベというものを教えてあげるよ」
ガクっと膝が崩れるリー。
起爆札を貼られたリスを助けたのがきっかけで、サクラ達の戦闘に参戦することになったリー。
試験の目的を考えれば、打ち合わせ通りにチームメイトとの待ち合わせ場所へ戻るはずです。
しかしサクラのピンチを目の前にして、素通りができなかった。
この時のリーは、まさにヒーローですね。
リーという子はナルトとタイプが違いますが、真っ直ぐさを持っている点では似ています。
それに勇気もあります。
「今、木ノ葉の里で一番強い下忍」のネジでさえ体得できなかった「蓮華」。
それを体得したというは、リーが相当の努力の人であることと、かなりの体術使いであることの証拠です。
シカマルの頭の切れの良さも窺えました。この子は物の見方が、ひと味違います。
サスケ好きのいのは、サスケは天才だと褒めちぎりますが、シカマルは冷静に見ています。
確かにサスケは、ルーキーNo.1の成績で卒業しました。
しかし大蛇丸戦においては、度胸が据わっていたのはナルトの方でした。
サスケはビビってしまって、ナルトとサクラのフォローがなかったら、どうなっていたかわかりません。
NARUTOの物語は、主人公以外のキャラクターも丁寧に扱われているのが特徴です。
サブキャラとは思えないほど人物描写が細かいので、キャラクターに奥行きと厚みを感じさせます。
登場人物それぞれを主役して物語が書けそうなほど、一人一人に魅力があるのです。
どうやらシカマルチームもこの戦闘現場の近くにいるようですし、リーを探して、いずれネジ達も到着しそうです。
大蛇丸の乱入で、巻物争奪戦がとんでもない方向へ引っ張られた感じです。
(52話は、コミック巻ノ6に収録されています)
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