抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・60話「ラストチャンス…!!」

さて59話で遡った時間を戻し、シカマル達と別れた後の、ナルト達の様子です。

 

ナルトの影分身達が川に飛び込みます。
分身達から逃げる魚が水面にジャンプしたところを、サスケがクナイで仕留めます。
食材の確保です。

 

サスケ:「もっと暴れろ! 保存用にもとっておきたい… 3匹じゃ足りん!  あと3回だウスラトンカチ」
ナルト:「これってばスッゲーしんでーんだぞ!! て−−−か 代われ!!
サクラ:「サスケくーん! 火の用意できたわよー! 豪火球お願ーい!」
サスケ:「…とりあえず3匹でいいか…」
ナルト:「ちょっとまて コラ!!
サクラ:「?」

 

火遁が使えるサスケがいれば、すぐに火が点くので便利ですねー。
非常用に一家に一人サスケが居ると便利かも。

 

魚を焼きながら、今後の相談です。
今は「第二の試験」が始まって、4日目の昼。

 

サスケ:「時間で言うと あと… 25・6時間しかないな…」
サクラ:「もう すでに何チームも合格してるかも… そうなると…」
ナルト:「あ−−−−− 早く!早く! 焼っけねっかなぁ〜〜〜」

 

ここでも会話が成立しているのは、サスケとサクラだけです。

 

サスケの心中、
「そろそろ本当にヤバイな…」

ナルトの心中、
「いちばんデカイのは……アレだってばよ! よ〜〜〜しィ!」

 

ナルトのアホ面、何とかならないのかなあ。

 

場面変わって別のチーム。額当ては木ノ葉マークです。
彼らもまだ巻物を手に入れられていません。バテ気味です。
4日目ともなると合格者が出ているはずですので、追撃してもターゲットがなかなか見つかりません。
取りあえず、腹ごしらえすることにしました。
1人が昼飯の食材を探しに出かけます。

 

残りの2人は休息します。このチームが持っているのは「地の書」です。
2人の片方が、「天の書」は”天”と書いてあって、巻物の両端が白っぽかったことを思い出します。

 

焼けた魚を食べているナルト達。
サクラが不安そうに言います。

 

サクラ:「もしかしたら……… もう…天の巻物は無いのかも…」

 

サスケがどういうことか尋ねます。

 

期限の5日間のうち8割は過ぎています。ただでさえ合格は、最大で13チーム。
ところが大蛇丸が、ナルト達の持っていた「天の書」を焼いてしまいました。
その時点で合格チームが1つ減ったことになります。
それ以外にも、巻物が全て無事だとは限りません。どれか一つでも紛失したら、もう片方の巻物を持っていても意味が無くなってしまいます。

 

さすがサクラの頭脳は明晰です。
ナルト達はシカマル達と別れた後、傷の治癒に2日間当てたので、後れを取っています。

サスケは行動距離を伸ばす必要があると判断します。

 

サスケ:「次の敵が… ラストチャンスだな!!」

 

サスケは飲み水を汲みに出かけました。

 

ナルトはサクラに敵と戦わないで、「天の書」を手に入れる方法があると言います。
自分のバッグから巻物のストックを出すナルト。

 

サクラ:「ま… まさか…」

 

ナルトは自分のストックをいじって、「天の書」そっくりに変えることを考えています。
サクラは内容が分からないのに、偽物を作ることは無理だと言います。
試験官に中身を見られたら、一発でバレてしまいます。
ナルトは合い言葉か何かに違いないと主張します。
でもそれは単に、ナルトの想像でしかありません。
中身が分からないのに、フェイクの巻物を作っても意味が無いと、サクラに詰めの甘さを指摘されます。
しゅんとなる、ナルト。

 

ナルト:「でも…  もしその内容を予想できたら……  この”地の書”……」

 

巻物は今、ナルトの手の中にあります。
サクラはナルトの意図に気がつきます。

 

ナルト:「この巻物を… 開いてみるってばよ!」

 

サクラはナルトを殴ります。

 

サクラ:「アンタ ルールまで忘れたの! バカっ!! 巻物の中身は塔の中にたどり着くまで 決して見るなって言われたでしょ!!」

 

サクラにまた殴られそうなナルトは、頭を抱えて防御しながら言います。

 

ナルト:「で… でも…  このままじゃヤバいんでしょ……」

 

その頃ナルトと同じ事を考えていた受験者が、自分たちの「地の書」を開いていました。
食料を探しに行った1人が、悲鳴を聞きつけます。
2人の所へ戻ってみると、2人とも気を失って倒れていました。
巻物は元の状態に巻かれていて、中身は分かりません。
もう残り時間が無いというのに、呼べど叫べど、2人は目を覚ましません。

 

ナルトは震える手で、「地の書」を開こうとします。
その時ナルトの手を止めた者がいます。木ノ葉の先輩、カブトです。

 

カブト:「やめた方がいい…  ルールを忘れたのかい……!」

 

そこへサスケが戻ってきました。
事情を聞いたサスケ。
「……ったく  救いがたいな………」

 

冷や汗をかきながら、うな垂れるナルトとサクラ。

 

カブト:「ルールを無視した者は必ず… リタイヤせざるをえない状況に追い込まれる… 前回の試験では 途中巻物を見た者には…”催眠の術式”が目に入り込む様 仕込まれていた  試験終了の時間まで”死の森”で横たわるって寸法さ……」

 

サスケはカブトに、何故1人でウロウロしているのか問いただします。
カブトはナルト達を襲いに来たわけでは無いと答えます。
確かに巻物を奪う目的なら、さきほどナルトから「地の書」を奪えば良いはずです。
サスケは「天の書」狙いなのかと尋ねます。

 

カブト:「いや… 僕は もうそろってる…  いろいろあってな… はぐれた仲間を塔付近で待とうと 急いでいた途中さ」

 

カブトは立ち去ろうとします。
カブトが「天の書」を持っていると知ったサスケは、

 

サスケ:「待て!!  勝負しろ…」

 

一連の会話を盗み聞きしている者がいました。
「ラッキー…!!」

 


大蛇丸戦と音忍戦でダメージを受けていた3人は、回復のために2日費やしています。
かなりの時間をロスしてしまいました。

 

サスケとサクラは現状分析をして、合格するための方策を検討していますが、ナルトは食事のことばかり気にしていて、会話にすら加わっていません。
初期の頃の第七班は、サスケ+サクラがチームの頭脳で、ナルトは手足といった感じです。

 

どう分析しても、合格が厳しい状況に追い込まれていることは、間違いありません。

 

ナルトがルール違反の「巻物のぞき」を実行しようとして、サクラは一度止めていますが、結局ナルトの案に乗っています。
リスクを冒さなければならないほど、切羽詰まった状況だということです。
カブトが止めてくれなかったら、2人は確実に中身を見ていたでしょう。
さすがのサクラも自制できなかったか。

 

よく見ていると、カブトの行動は不審な点があります。
ナルト達がまだ巻物を揃えていないことはわかるはずなのに、わざわざ自分が両方の巻物を持っていることを教えています。
本来なら秘密にするはずです。

 

案の定、サスケは最後のチャンスとばかりに、「天の書」を奪おうとしています。
こういう反応が来るのはわかりきったことなのに、手の内をバラすのは、何か意味がありそうです。

 

隠れて様子をうかがっている第三者も、同じように巻物がまだ手に入っていないチームでしょう。
今ここには「天の書」が1つと、「地の書」が2つあります。
巻物を手に入れていないチームにとっては、格好のターゲットです。

 

(60話は、コミック巻ノ7に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ7) (ジャンプ・コミックス)

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