抹茶みるく日記

感想や日々の雑考のブログです。感想は作品の評価より、自分の思考を深め、得るものがあるかどうかを重視しています。

NARUTO・83話「絶対防御・崩壊!?」

我愛羅の顔に傷を負わせたリー。
重りを外したので、砂のスピードを上回る速度で動いています。

 

(テマリ):信じられない!! あの我愛羅が傷を…!!

 

ナルト:「ゲジマユの奴 前より もっとすっげー速いってばよ!」
カンクロウ:「…まさか…」

ガイ:「リー!! 爆発だぁーーー!!!
リー:「オッス!!

 

また我愛羅の視界から、リーの姿が消えました。

 

リー:「こっちですよ…」

 

ガツ

 

今度は我愛羅を殴り倒します。

 

サクラ:「す…凄い! 速い速い!! 完璧 砂のガードが追いついていない! 直撃ねェ!!」

(リー):手応えアリです…!

 

シカマルもチョウジも、リーの攻撃が速すぎて目で追えません。
リーの強さに驚いています。

 

カンクロウ:「………ヤバイな…」
ナルト:「ああヤベーな! あの目のクマヤロー! けっこー重いのくらったっってばよ!」
カンクロウ:「……そのヤバイじゃねェーよ………」
ナルト:「?」

 

我愛羅の顔や全身から、砂が落ちていっています。

 

リー:「!! ……なっ…」

 

我愛羅の体から、砂が剥がれ落ちています。
恐ろしい表情に変わっています。

 

砂の盾だけでは無く、皮膚のように砂を体中に纏っていました。

 

ナルト:「な… なんだあ… 顔がボロボロ崩れたってばよ!?」

 

(カンクロウ):普段は冷静で礼節をわきまわてる無表情のアイツが…この中忍試験の中でだんだん不安定になりつつあると感じてはいたが……… もう一人の我愛羅が…完全に目覚めちまった…!

 

カンクロウも我愛羅のあの表情を久しぶりに見たようです。

 

カンクロウ:「今の我愛羅に捕まったら… 弄ばれて殺されるぞ!」

 

我愛羅は再度、自分の体に砂を貼り付けます。
ナルトはカンクロウに、あれでリーの攻撃をガードしたのかと尋ねます。

 

カンクロウ:「ありゃ 砂の鎧だ」
ナルト:「…鎧?」
カンクロウ:「ああ… あれは最初から自分の意思で薄い砂の防御壁を身にまといガードする いわば『砂の鎧』… 普段 身の周りを流動する砂がオートでガードする『砂の盾』とは違う… あれが我愛羅の…絶対防御だ…!

 

「それじゃ弱点なんか無い」と、ナルトは驚きます。

 

(カンクロウ):いや……一概にはそう言い切れない… 「砂の鎧」はむしろ”弱点”の目白押しだ アレはピンチの時以外使わねェからな… 

 

「砂の鎧」はオートでないためにチャクラの消費が大きい。
「砂の盾」より防御力は劣る。
砂が密着しているので体は重くなり、体力を使う。

 

(カンクロウ):我愛羅がアレを使わざるを得ないとなるとやはり… 今の所 防御体勢… 追い込まれている証拠だ…! 

 

カンクロウは、リーの実力を評価しています。

 

(カンクロウ):……けど勝負は見えてる… …何せ 我愛羅は天才だ!!

 

我愛羅:「それだけか………」

 

どんなに速く動けても、砂のガードを纏っていられては、攻撃の意味がなくなります。
こうなると、ガードの上から、強烈なダメージを与えるしかありません。

 

(リー):……蓮華だ!!

 

リーはガイと、アイコンタクトをかわします。
ガイのOKが出ました。

 

蓮華はこれまでに、2度仕掛けています。
1度目は途中でガイに止められましたが、37話でサスケに仕掛けた時。
2度目は52話でドスに仕掛けた時です。この時はザクの援護で土がスポンジ状になり、ダメージが軽減されてしまいましたが、この技の破壊力は相当なものです。
この程度の砂のガードでは防ぎきれません。

 

蓮華を仕掛けるには、まず空中に相手を蹴り上げなければなりません。
我愛羅の体重は砂を纏っている分重くなっていますが、そんなことは言っていられません。

 

リーは連続蹴りで我愛羅を攻撃します。
重い我愛羅を蹴り上げるので、リーの体にかなりの負担がかかります。
痛みが一瞬、リーを襲います。

 

表蓮華!!

 

ド カ

 

今度は52話の時のように柔らかい土ではなく、堅い床に激突です。

 

ナルト:「…し……死んだんじゃねーの…」
カンクロウ:「お…おい ウソだろ……!!」
サクラ:「リーさんが……勝ったーーー!!」

 

ところが、リーが抱えていた我愛羅は砂の鎧だけで、中身は空でした。

 

ガイ:「! …いつの間に砂のガードから…… リーがそんなことを見逃すはずが…!!」
カカシ:「ガイ お前が目をつむっている祈ってる時だよ…… リーは一瞬 体の痛みで動きが止まった… その時だ…」

 

リーの背後に我愛羅の姿が!

 

我愛羅:「クク………」

 


誰も傷を付けられなかった我愛羅に、体術しかできないリーが傷を負わせます。
リーの体術がどれほど凄いか、回を追う毎に明らかになっていきますね。

 

苦手なものがあっても、得意なことに集中して磨けば、それは突出した能力になり得ます。
リーはそれを体現しているキャラクターです。

 

社会では、オールマイティな人の便利さが重宝がられる場合がありますが、一芸に秀でる人が必要とされる場合も多々あります。
人を羨む時間があったら、自分の長所と短所を冷静に分析して、長所を磨いていった方が何倍も人生を豊かにしてくれます。

 

残念ながら、表蓮華は空振りに終わってしまいました。成功していれば、相当なダメージを我愛羅に与えられたでしょう。
しかし、我愛羅が砂の鎧から抜け出していたことに気がつかなかったのは、リーの最大の失敗でした。

 

表蓮華は技をかける側にも、相当な負担を与えます。
むしろダメージを受けたのはリーの方。
どうなるでしょうか。

 

(83話は、コミック巻ノ10に収録されています)

 

NARUTO (巻ノ10) (ジャンプ・コミックス)

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