NARUTO・82話「リーの秘密!!」
我愛羅対リーの試合が始まります。
構えるリー。
カンクロウ:「あのオカッパがどんな攻撃するかは知らねーがな… 我愛羅にゃ勝てねーよ… 絶対にな…」
ナルト:「いや… あいつは強えェ…」
ナルトは37話でサスケを上回った、リーの戦いぶりを思い出します。
試合開始の合図はありませんが、リーに何かが飛んできます。
リー:「そうあわてないで下さい」
飛んできたのは、我愛羅が背負っているひょうたんの蓋でした。
我愛羅は戦闘態勢に入っています。やる気満々。
ハヤテ:「では第九回戦 始めて下さい!!」
テマリ:「あいつ… 確かにスピードはあったけど 蹴りは大したレベルじゃなかったからな フフ…我愛羅の敵じゃない…」
74話でテマリがリーの蹴りを受けた時のことですね。
木ノ葉旋風!!!
リーの攻撃を妨げるものがありました。
(リー):……… ……砂…!?
(サクラ):…砂!? 砂を操ってるの!?
(カカシ):変わった術だ…
(ナルト):ひょうたんの中に砂なんか入れてたのか!?
リーはパンチ、蹴りで攻撃を繰り返しますが、すべて砂に阻まれてしまいます。
(リー):本人はピクリとも動いていないというのに… くそ!
ナルト:「全然 攻撃が通じねーってばよ!」
カンクロウは「我愛羅の意思とは関係なく砂が盾となるので、どんな物理的攻撃も通用しない」と言います。
カンクロウ:「…だから 今まで誰一人としていねーんだ…」
ナルト:「……?」
カンクロウ:「……我愛羅を傷付けた奴なんてな」
ナルト:「…!」
リーがどうして体術ばかりなのか、サクラが疑問を持ちます。
サクラ:「あれじゃ 接近戦は厳しいわ! 少しは忍術で距離をおく戦いをしないと…!」
ガイ:「リーは忍術を使わないんじゃ…」
サクラ:「え?」
ガイ:「………使えないんだ」
サクラ:「!?」
リーには、ほとんど忍術と幻術のスキルがないと、ガイが言います。
サクラ:「う…うそ! それじゃあ どうやってこんな所まで残って…」
ガイ:「オレが初めてリーと会った頃は 完璧ノーセンス… 何の才能もなかった だから忍者としてリーにできる技は唯一 体術しか残されてなかったのだよ… ……忍術も幻術も使えない忍者なんてそうはいまい…」
砂が手の形状になり、リーを捉えようとします。
ジャンプして、会場の石像の上に回避するリー。
ガイは「だからこそ勝てる!」と言います。
ガイ:「リー! 外せーー!!」
リー:「で… でもガイ先生! …それは−−− 大切な人を”複数名”守る場合の時じゃなければダメだって…!」
ガイ:「構わーーん!! オレが許す!!!」
リー:「…… アハ…ハハハ…」
リーは足のサポーターを外します。
足首には「根性」と書かれた、複数の重りが巻かれていました。
(カカシ):何てベタな修業させてんだ…ガイの奴は…
リー:「よーしィ!! これで もっと楽に動けるぞーーーー!!」
カンクロウもテマリも、少しくらいの重りを外したところで、我愛羅の砂にはついていけるわけがないと思って、見ています。
石像の上で外したリーの重りが床に落ちると、ものすごい衝撃が起こります。
想像以上の重さです。
ガイ:「行けーー!! リー!!」
リー:「オッス!!」
リーが動きました。
我愛羅の視界からリーが消えます。
気がついたときは、我愛羅の背後からリーの攻撃が迫ります。
かろうじて砂でガードする我愛羅。
(サクラ):惜しい!
(カカシ):速い…
砂がリーの攻撃を防いでいますが、完璧なガードが出来ていません。わずかにタイミングが外れています。
砂の方が遅れてきています。
ガイ:「………忍術や幻術が使えない… だからこそ… …体術の為に時間をついやし 体術の為に努力し 全てを体術だけに集中してきた… たとえ他の術は出来ぬとも アイツは誰にも負けない… 体術のスペシャリストだ!」
我愛羅の視界からリーが消えた。
ガツ
リーの蹴りが我愛羅の頭を直撃。
我愛羅の顔に初めて傷が付きます。
ガイ:「リーはスピードでは誰にも負けない… 一言注意しておいたはずだ… ”この子は強いよ”ってな」
リー:「さあ… これからです!」
58話と59話で描かれているように、我愛羅の能力は砂を操る能力です。
本人はほとんど動かずに戦えるので、体術は得意では無い、というか必要ないのかもしれません。
そのため砂の防御が破られれば、反撃する術(すべ)がないともいえそうです。
ただしこれまでに時折、我愛羅が見せている残忍さが不気味です。
リーは37話でサスケを圧倒し、第二の試験でサクラを守る為に音忍3人と戦いましたが、あの時も重りをつけていたんですね。
この試合で重りを外して、本当の実力を見せています。
今まで誰も体に傷を付けられたことがなかった我愛羅に、体術しか使えないリーが傷を付けました。
諦めるべきは諦めて、自分のリソースを、可能性があるところに集中してきた結果です。
NARUTOを見ていると、つくづく自分の強みと弱みを見極める重要さを思います。
仕事関係者を見ていても、中途半端に優秀な人は、自分のミスや弱みを認めたがらないので、一番始末に負えないです。
むしろ「自分は優秀ではない」と思って、謙虚に他人のアドバイスに耳を傾けられる人は伸びますね。
「自分はダメだ」と卑屈になるのではなく、「自分より優れた人は世の中にたくさんいる」と思って精進する人は、必ず伸びます。
(82話は、コミック巻ノ10に収録されています)
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