NARUTO・23話「2つの急襲…!!」
カカシ隊第七班VS再不斬&白。
再不斬と一緒にいるのは、あの面の少年です。やはり仲間だったとカカシ達は納得します。
面の少年は自分がやるとサスケが言います。
サスケ:「ヘタな芝居しやがって… オレは ああいうスカしたガキが一番嫌いだ」
サクラ:「カッコイイ サスケ君♡」
サスケ自身が、皆が認めるスカした小僧なんですが……ね。
サクラはサスケには突っ込まないんだよなと、カカシが呆れています。
再不斬の水分身は、オリジナルの10分の1程度の力。
しかしあの数を一人で倒したサスケの実力を、白は認めます。
再不斬:「だが先手は打った 行け!」
白:「ハイ」
一瞬でサスケに近づく白。動きが早すぎます。かろうじてサスケは攻撃をかわします。
その頃タズナ家も敵に襲われていました。
この二人は、18話で再不斬のアジトに来たガトーの部下です。
ツナミを掠って人質にしようとしています。
トイレにいたイナリは悲鳴を聞いて、母の元に駆けつけますが、危うく殺されそうになります。
ツナミはその子を殺したら自害すると二人を脅します。ツナミが死んでは人質になりません。
ツナミはそのまま連れ去られてしまいました。
残されたイナリは泣いています。自分は幼くて弱いし、死にたくないから母を守れない。
イナリの脳裏に、ナルトに泣き虫ヤローと言われたことが蘇ってきました。
カカシから聞いたナルトの話や、2本の腕で守り通すと言ったカイザの言葉、初戦でタズナを守ってくれたサスケやサクラ達を思い出します。
みんなすごい。強くてカッコいい。
イナリは拳を握りしめます。
イナリ:「待てェ!!」
母を助け出すために、イナリは二人に突進して行きます。
二人は刀を抜いてイナリに斬りつけます。
斬ったものは……、変わり身の術で入れ替わった丸太でした。
ナルト参上!
ナルト:「遅くなって悪かったな ヒーローってのは 遅れて登場するもんだからよ…」
イナリが敵を引きつけてくれた隙に、ツナミを助け出すことができました。
よくやったとイナリを褒めます。
今度はナルトが攻撃する番です。
正面から飛んでくるナルトの手裏剣を避ける二人組ですが、それは陽動作戦。
背後から影分身達が二人を襲います。
イナリはどうして敵がいることがわかったのかと尋ねます。
ナルトはカカシ達を追いかけている途中で、森の中に刀で切られた動物や木にたくさんの刀傷があるのを見つけます。それがイナリの家の方向に向かっていたので、心配で戻ってきたのでした。
ナルトは昨夜きつい言い方をしてしまったことを、イナリに誤ります。
ナルト:「お前は強えーよ!」
褒められて涙が止まらないイナリです。また泣き虫だと馬鹿にされると気にしています。
イナリの姿を見て、ナルトはイルカ先生が自分を認めてくれた時のことを思い出します。
ナルト:「うれしい時には 泣いてもいーんだぜえ!」
この場はイナリに任せて大丈夫。ナルトはカカシ達のところへ向かいます。
ナルト:「まったく 英雄ってのは大変だってばよ!」
イナリは笑顔で送り出します。
1話のエピソードがナルトの行動原理になっているのですが、このイナリとの会話でもそれが見て取れます。
イルカがミズキに、自分はナルトを認めていると語っているところを、ナルトは立ち聞きしてイルカの本心を知ります。
ナルトはその直前に、ミズキから九尾を封印されていることを明かされて、自分が嫌われている本当の理由を知り、自暴自棄になっていました。
たった一人でも自分を認めてくれる人がいることを知って、ナルトは滂沱の涙を流すのです。
ナルトは絶望の涙と喜びの涙の、両方を既に経験しています。
感情の大きな揺れ幅を体験しているナルトは、人の感情を理解し包み込む大きさを持っています。ナルトの魅力は真っ直ぐ諦めない根性だけではありません。人情の機微を解し、相手を受け入れる懐の深さも魅力なのです。
(23話は、コミック巻ノ3に収録されています)
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